本日のアニメ紹介は
「CLANNAD AFTER STORY」です。
※本作品はアニメシリーズの中の
第2期シリーズの紹介となります。
○原作 Key / ビジュアルアーツ
○監督 石原立也 ○構成 志茂文彦
○キャラデザ 池田和美
○音楽 折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
○製作 京都アニメーション
○放送期間 2008年10月 – 2009年3月 (TBS)
■あらすじ
京都アニメーション制作の大ヒットシリーズ「CLANNAD(クラナド)」の第2期!原作はゲームブランド「Key」の同名恋愛アドベンチャーゲーム。人と人との「絆」をテーマにしたファンタジックかつ感動的なストーリーで人気を博した。アニメ第1期で、さまざまな出来事を経て恋人同士になった朋也と渚。第2期の本作では、2人のその後を軸に、家族や友人との絆を丁寧に描いていく(dアニメより引用)
~映像・音楽~
アニメ制作は「京都アニメーション」
前作と変わらない製作陣ですが2008年代でこの映像クオリティは素直に高い。特に2期は作品中の時間が長く、季節の移り変わりも多いので様々な風景や演出を魅せる。
音楽は「麻枝准」
1期から2期を迎えて、その物語構成の進捗も相まって主題歌、挿入歌、BGMなどもう語りつくせないほどに「名曲」揃い!個人的に推したいのは作品中でヒロインの渚も口ずさむ「だんご大家族」
最初はなんてことない「可笑しな曲」で
渚の天然さも浮かび上がらせる曲でしたが
まさかアニメ視聴後に、このイントロだけで
涙ぐむようになるとは思ってもいませんでした。
それほどに思い出深い曲となってしまうのは
本作品の音楽性と世界観に引き込まれていた証拠。
~演出・時間~
アニメ話数は本編22話+番外編2話+総集編1話
第1期では明也と渚の二人の学園日常や恋愛劇が主軸ですが、第2期は想像がつかない程に時間軸の進みや、運命性、幻想性、人生劇など物語の「濃密さ」に驚かされるばかり。これが「CLANNADは人生」と巷で騒がれる所以。
明也と渚の高校生活と卒業が初めに描かれ・・
社会人、結婚、出産、復縁、友情、死別、親子
やはり思い浮かべてもCLANNADで描かれる物語が、誰しもがどこかで心にヒットするだろうテーマの幅広さを含んでいることがわかります。
~見所ポイント~
どうやってこの「名作」たる所以を紹介するか。
※長文となってしまいますが申し訳ございません
作品としては先に挙げたように
「友情」「青春」「親子愛」「家族愛」「仕事」
などなど CLANNADという作品が
「人生」と呼ばれる所以はテーマの深さにある。
どうしてこの二期(22話×22話)で
ここまで愛される世界観を作れるのか。
1期は二人の高校生活から告白までの話
2期は明也の高校卒業、就職、結婚、出産への話
CLANNADを見て感じたのは
昨今のアニメでは描ききれていない
「間」×「音」×「普遍的」を感じます。
<間>
これはなんていうか時間がゆっくりなんですよね。
アニメや漫画も共通でそうですが「力の抜き方」
というものが現代は少なくなっている気がして
「忙しい」印象が強い。
もちろん「忙しく」×「深く」×「無駄無い」
作品なんてのは 完成度が高いと評価されますし
それは事実だと思うし「面白い」と思います。
ただ難しいのは、この「完成度」という要素は
「共感」や「現実」とはそこまで相性が
良いとは言えないんじゃないかと思っている。
そう簡単に狙えるものではないし
そこに「深さ」を出すのは難しい。
CLANNADのすごいところは「日常」にあります。
日常にあるというかなんというか。
うん、やっぱり「日常」にあるかと笑。
不思議なんです。
割とダラダラと自然な「日常」を描きながら
「出来事」よりも「登場人物の心情」を深く
丁寧に描きながら「展開」を作るので
一見すると現在のアニメ作品と比べると
「長い」印象があると思います。
それでも「出来事」ありきでなく
「心情」ありきで展開される本作品は
感情移入がしやすい土台なんですよね。
<音>
まずは声優。
これは決して今の声優が・・とか
昔の方が・・というわけではなく
でもやはり声優の素晴らしさを推したいです。
そしてBGM。
これはもう先に挙げましたが
主題歌、挿入歌、BGM・・・
やはりここぞの「演出」「破壊力」は見事。
<普遍的>
これはこの作品が
たくさんの「テーマ」に支えられていて
かつ先に挙げた「間」とも合わさって・・
やはり素晴らしいなと思う点です。
本当にここは語りつくせなくて。
「友情」「恋愛」「就職」「結婚」「親子愛」
どこを切り取っても「当てはまる感情」があって
いろんな立場で
いろんなタイミングで
いろんな感情で見れる作品。
だから年齢の幅は広いと思うし
老若男女楽しめる普遍的な作品だと思う。
どうしてこの作品がここまで
「感動」を強烈に与えてくれるのかというと
やはりそこは「間」と「心情」を
丁寧に描き切っている希有な作品だからです。
よく話して
よく歩いてるんですよね。
登場人物達が。
~注意点~
2期でのターニングポイント。
そこで「幻想」と「現実」の境界線が
揺らいでしまう場面が登場します。
もともとKey作品、いや麻枝准然り
「幻想」と「現実」という「境界線」は
相まって展開する作家性が強く
この場面は賛否両論かと。
ただ本作品で登場する「世界観」は
決して「パラレルワード」ではなく
これは原作ゲームのシナリオを知って
自身で確かめれば納得できると思います。
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「CLANNAD AFTER STORY」
を一言で言うならば
「CLANNADは人生」
「泣ける」という伝説的な名作アニメは
そういう目線で見なくてもきっと泣きます。
一見すると1期の長々と続く印象に
面白味に欠けてリタイアする人もいそうなので
先に挙げた「間」だとか「力の抜け方」
に着目してのんびり観てください。
1期は高校生活で描かれる「青春」の1ページ
2期は苦悩と成長から育つ「人生」の1ページ
そして「家族」と「親子」の普遍的なテーマで
展開される2期中盤からは
本当に驚くほどに心を突かれ泣かされます。
CLANNADは人生。
「感動」という影響力においては
この作品の右に出るものは・・無い!!
5つ星評価
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