本日のマンガ紹介は 「永沢君」です。
○作者 さくらももこ
○出版社 小学館
○掲載誌 ビックコミックスピリッツ
ビックコミックスピリッツ21
○発表期間 1993-1995
○巻数 全1巻
■あらすじ
ボクは、中学男の永沢さ。
ボクって永沢ってみょうじだから
永沢に君をつけて永沢君なんて呼ばれてるんだ。
「ちびまる子ちゃん」に登場する
あの永沢君のスピンオフ作品!!!
~ジャンル分類~
ブラックユーモアギャグ漫画
~要素方程式~
[永沢君]×[スピンオフ]×[藤木君]
=[思春期]×[超ブラック]
あの国民的作品「ちびまる子ちゃん」
に登場する永沢君が主役の本作品。
なんと永沢君は中学生に!?
おなじみの大親友の藤木君に
くいしん坊の小杉を加え
究極のスピンオフ作品に仕上がっています。
これは本当にすごい作品。
まる子などの主要なメンバーはほぼ現れず
「永沢・藤木・小杉」の3人が主役。
あの永沢君が中学生になったと聞くだけで
ワクワクしませんかい?
~見所ポイント~
①あいつらが中学生に!?
この作品の一番の魅力は
「永沢君が主役」「藤木の卑怯が顕在」だとか
そんな生半可なことじゃない。
彼らが「中学生」になったという点だ。
あの「永沢君」「藤木」「小杉」が
中学生になった姿なんてもはや救いようがない笑。
そこだけはタブーな領域なはずなんです。
中学になり永沢や藤木は恋の話だってするし
不良に憧れたり、タバコだって吸ってみるし
将来の悩みを抱えたりする。
まさに「思春期」。
「永沢君」と「藤木」の思春期の姿なんて
誰が見たいと思いますか!
いやめっちゃ見たいな笑。でも虚しすぎです。
さらに食いしん坊の小杉も仲間に加わり
またこの小杉も妙に落ち着き
食いしん坊キャラもたいして
発揮されていないという悲しさ笑。
ひとことでいえば「虚しさ」。
この虚無感がこの作品の一番の魅力。
②永沢のひねくれ具合と藤木の卑怯
やはり永沢君のひねくれた性格と
藤木の卑怯な性格は見どころ。
ひねくれた性格で
淡々と正論で人を叩きのめす永沢君。
卑怯を直したいと言いつつも
根本的なところは直らない藤木。
中学になり特にこれといった
魅力がなくなってしまった小杉。
この究極の三人が織りなす
虚しいストーリーは本当に面白い。
③一話一話の完成度
一話一話の内容の濃さと
完成度の高さが半端ないです。
ちびまる子ちゃん初期の頃の
ユーモア、ブラックな良い部分が
全話に発揮されているといっても
過言じゃないほど面白い。
話のオチや、所々のギャグや
救いようのないブラックな部分が染み出ていて
まあ面白いです。
永沢君ってかなりの名キャラだと再認識できます。
~注意点~
①救いようのない世界
正直読んでいて「何とも言えない虚無感」と
「ブラックな笑い」に飲み込まれます笑。
この妙な読後感、後味の悪さは一級品。
もはや注意点ではなく見どころ。その一点。
「永沢君の思春期」を見る勇気がある方なら
この作品に注意点はひとつもないです。
期待してご覧ください♪
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「永沢君」を一言で言うならば
「藤木君、君は卑怯だね」
永沢君と藤木の思春期を描いたスピンオフ作品。
もはやこの作品は伝説級のギャグ漫画に認定。
虚無感と笑いに同時に包まれる
究極の読後感を味わってください。
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