本日のマンガ紹介は 「春風にようこそ」です。
○作者 福本伸行
○出版社 竹書房
○掲載誌 近代麻雀
○発表期間 1989年
○巻数 全1巻
■あらすじ
人気のない民宿「春風」でせっせと働く長男、晴海勇介17歳。陽気な性格である長女白雪。ロックに憧れ民宿の手伝いをしない次女紅子。やさしい心の持ち主の三女みどり。そして使用人、天野寒三を含めた5人が繰り広げる、麻雀民宿ストーリー。
~ジャンル分類~
民宿麻雀コメディ漫画
~要素方程式~
[麻雀]×[民宿]×[人間ドラマ]
=[ハートフル]×[ほのぼの]
代表作「アカギ」や「カイジ」を世に出した
福本伸行先生の麻雀ハートフルコメディ作品です。
画風は見ての通り初期を知らない方は驚く。
アカギ連載が1992年開始と考えると
本作品以降からお馴染みの画風に変わっていく。
画風の変化で言えば福本作品ルーツの
「天」や「アカギ」を読めばわかりやすい。
そういう意味では初期画風の分かれ目作品。
内容はあらすじの通り人気のない民宿での
ゆったりとした雰囲気の日常に麻雀が加わった
麻雀ハートフルコメディといった感じです。
作品の雰囲気としては舞台こそ違うものの
作者の初期ハートフル系統作品内では
「熱いぜ辺ちゃん」と作風が非常に似ています。
~見所ポイント~
①民宿の麻雀ストーリー
民宿の中で起こる日常的なストーリーの中に
麻雀が入り込んで繰り広げられる物語は
見ていて楽しいし、麻雀をやりたくなってきます。
麻雀勝負に今夜のおかずをかける・・
なんてシーンもあるので
非常にほのぼのした雰囲気を楽しめます。
麻雀勝負自体はそんなに深くもなく
真剣な麻雀勝負ではなくお遊びな雰囲気で
気軽に読み進められるので、読みやすかった。
②キャラクター個性が良い
福本信行先生の「人情もの」作品の中では
抜群にキャラクターの個性が良く出来てます。
民宿という狭い世界観だからか
ストーリーやキャラクターが
しっかりと作りこまれていて
すごく見ていて飽きずに楽しめました。
~注意点~
①福本伸行作品としてなら
まあそもそもこの作品を
「アカギ」や「カイジ」を世に出した
福本先生の作品と知らないで見るのなら
本当に普通な漫画です。
この作品単体で言うのなら
客観的に面白いとは言えないかもしれない。
ただ、「楽しそうに麻雀を打つ」姿に関しては
十分にオススメできます。そこは楽しめる。
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「春風にようこそ」を一言で言うならば
「民宿舞台の麻雀ハートフル日常」
読むと穏やかな気持ちにさせてくれる作品。
もし福本伸行先生の
「アカギ」や「カイジ」しか知らない人には
「意外!」な顔をしてもらいたい笑。
福本先生初期作品の「入門」にどうぞ。
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