本日のマンガ紹介は 「あひるの空」です。
○作者 日向武史
○出版社 講談社
○掲載誌 週刊少年マガジン
○発表期間 2004年第2,3合併号 – 連載中
○巻数 51巻(2019年6月現在)
■あらすじ
身長149cmというハンデを抱えながらも、バスケに熱中する主人公「空」は九頭龍高校、通称クズ高のバスケ部に入部する。しかしそのバスケ部は名前だけの幽霊部員の集まり、不良グループの溜まり場だった。空は、そんなことをお構いなしに、バスケをやろうとする。彼はバスケがしたかった。
その様子を、迷惑そうに眺める不良、花園百春は特に空を嫌がるのだが、実は元バスケ部であり、一回バスケを諦めていたという過去を持っている。次第に百春は、空に意識させられたのか、少しずつバスケの興味を取り戻していく。
最初はふたり。そこから始まるおせじにも強いといえないメンバーは、たくさんの仲間を集めインターハイを目指すことになる。
~ジャンル分類~
高校バスケット漫画
~作品要素~
世界観(world)
弱小バスケット高校テーマ(theme)
王道スポーツ引力(catchy)
背景描写クオリティ
弱いバスケット部に身長の低い
バスケットをやりたい部員が入ってくる。
すごく王道と言える様な展開で始まり
高校バスケット漫画と言える作風です。
また、スポーツ漫画ではありますが
高校生活や日常シーンも非常に多く
すこしゆったりとした作風の印象です。
部活仲間もみんな仲が良く
そこはすごく魅力的なところかと思います。
~見所ポイント~
①脅威の背景描写
いきなり予想斜め上の見所紹介かもですが笑
ここだけは声を大に言っておきたい!!はい。
この作品の漫画の背景描写はすごい。
本作品の設定舞台が自分の地元の近くで
例えば高校名でも住吉とか新城とか
聞くとビビっと反応してしまう単語だし
(地元がバレてしまうな・・まぁいいか)
第1巻の最初のページで出てきた
この背景はおそらく丸子橋でしょう。
ちょっと円形にくぼんでいるような
手すりのデザインまで完璧じゃないすか!
またそれだけではとどまらず・・・
駅の改札、周囲のものにも手が込んでいて
部室で部員がやっているゲームの画面までも
実際の本当のメニュー画面だったときには
さすがに驚きましたね笑。
このメニュー画面は完全にあの
「アストロロボSASA」のメニュー画面。
あの独特な移動方法でプレイヤーを
苦しめた絶妙シューティングゲームが・・・
(ファミコンゲーム好きの方しかわからない話)
どうしてここまで背景に力を入れているかは謎。
②弱すぎる部員たち
あひるの空では、本当にメンバーが弱く
20巻ぐらいまでで試合に勝ったのは2回のみ
(そのうち一回はギャグ扱いとします)
スポーツ漫画では当たり前となった
超人的な運動神経を兼ね備えた主人公やライバル。
そういった雰囲気はなく
本当に弱くて普通でびっくりします。
悪くないんですけどねそこは。
でもやっぱり
これほどまで負けこんでいる
スポーツ漫画も珍しいと思います。
③個性的なキャラクター
登場人物達のキャラ個性は
バランス良くすごく魅力的です。
※下記画像(5つ) 出典:コミック「あひるの空」作者:日向武史
身長149cm(序盤)の「車谷 空」
体が弱い化学部エースの「茂吉 要」
バスケ部中退の「花園 百春」
がさつでやる気ナシの「花園 千秋」
親がトビ職人で短期な「夏目 健二」
空の画像に身長150cm(四捨五入)とありますが笑
実際はその後150cmを超え身長は伸びていきます。
~注意点~
①試合描写の長さ
「バスケット漫画は流行らない」と
かつて漫画業界で言われていた風潮は
SLAM DANKが打ち破りましたが
そのひとつの理由には
「見せ場が作りづらい」「試合描写が長い」
と言った部分が漫画との相性にある気がして
そういった観点でみると
やはり他のスポーツ漫画と比較すると
「試合描写」というものが非常に長いです。
ここは読んでいて飽きてしまう可能性はある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あひるの空」を一言で言うならば
「負け続けるバスケ」
SLAM DANKが「勝ち続けるバスケ」なら
あひるの空は「負け続けるバスケ」と言える。
20巻ぐらいでまだ一勝。
しかも公式戦ではまだ一回も・・・。
他の漫画が全国区に対して本作品は
市や区レベルの戦いが序盤は続きます。
そういったゆっくりとした時間軸と
長い目で見るような作風が好きになれたら
とても不思議な魅力を秘めているスポーツ漫画。
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