本日のマンガ紹介は
「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」です。
○原作 三条陸 作画 稲田浩司
○出版社 集英社
○掲載誌 週刊少年ジャンプ
○発表期間 1989-1996
○巻数 全37巻 文庫版 全22巻
■あらすじ
魔王ハドラー率いる魔王軍と勇者率いる勇者パーティの戦いは、勇者パーティの勝利で終わり、魔王の配下であったモンスターも魔王の支配から解き放たれ、世界に平和が訪れた。
それから十数年後。モンスターが平和に暮らす怪物の島・デルムリン島で唯一の人間である少年ダイは、鬼面道士のブラスに育てられながら、ゴールデンメタルスライムのゴメちゃんを始めとする友達のモンスターたちと共に平和に暮らしながら、勇者になることを夢見ていた。
ある日、ゴメちゃん以外の島のモンスターたちが凶暴化。辛うじて理性を保っているブラスは魔王が復活したことを察する。そこに勇者の家庭教師を名乗る謎の人物アバンとその弟子の魔法使いポップが現れ、島をマホカトールで覆い、モンスターたちを魔王の支配から救った。魔王を倒し、平和を取り戻すべく、ダイはアバンの指導を受けて、秘められた力を開花させていく。(wikipediaより引用)
~ジャンル分類~
王道バトルファンタジー漫画
~要素方程式~
[ドラゴンクエスト]×[冒険]
=[王道]×[バトル]×[ファンタジー]
国民的人気RPG「ドラゴンクエスト」を
題材としたバトルファンタジー漫画で
少年ジャンプ連載の王道冒険物語になります。
2020年10月には完全新作アニメとして復活。
個人的にこのニュースは震えあがりました!
主人公は無人島で魔物に育てられた
ダイという少年が主軸に描かれた
復活した魔王に立ち向かうストーリー。
連載が1989年ということで
2020年現在でアラフォー前後の方は
少年時代で思い出深い作品かもしれない。
ドラゴンクエストという
国民的RPGを題材にしていますが、物語は
直接的関係は無く完全オリジナルになります。
~見所ポイント~
①打倒!魔王の王道物語
話の主軸はドラゴンクエスト同様で
復活した「魔王」を勇者が倒す王道物語。
主人公ダイの師匠である「アバン」は
かつて魔王を封印した勇者であり
その弟子のダイが復活した魔王へ挑む。
魔王群の全体構成はこんな感じ。
主に6軍団をそれぞれ率いる「軍団長」に
司令塔としてすべてを管轄に置く「ハドラー」
すべての頂点で魔物を配下にする「大魔王」
次々に現れる魔物達にダイは挑んでいくことに。
こんなところはドラクエとしても
少年漫画としても王道で読みやすい物語です。
②お馴染みのドラクエ世界
やはりドラクエ世界観を題材にする作品で
その「懐かしさ」や「これこれ」感は
ドラクエに思入れが強い程に嬉しいところ。
序盤いきなりに「キラーマシン」が登場。
またドラクエお馴染みの「呪文」もどんどん登場。
ドラクエプレイをしたことのある人ならば
その呪文が登場するだけでワクワク感が楽しめる。
そして本作品を読んで感じたのは
敵・味方問わずに「ベギラゴン」が最多登場笑。
これは原作者が「ベギラゴン」好きなのでは?
とにかく「モンスター」に「呪文」
ドラクエ世界観が漫画で読める楽しさが魅力。
③ダイとポップの二大主人公
本作品気になる見所というか特徴は
ダイとポップの二大主人公という点です。
もちろん他にも多くの仲間キャラはいます。
ただし「主人公」で言えばこの二人が主軸。
まずは「竜の紋章」を体内に秘めていて
幼少期は出生不明で無人島で育てられた
もはやテンプレ通りの「主人公」であるダイ。
竜の紋章、出生など「明かされる秘密」は
物語を進めるうえでも重要要素になってきます。
そしてここからが本題。
ここまでテンプレ主人公設定のダイの他に
これまた主人公級の展開を魅せるのがポップ。
ダイと同じで「アバン先生」の弟子であり
魔導士を目指す魔法使いである「ポップ」も
物語で大きな「成長」を魅せる重要な立ち位置に。
弱虫で臆病な「ポップ」ですが
作中の精神的な成長や戦闘力の向上などは
ダイを超えるほどの演出や展開を魅せる。
ここは他の冒険漫画、少年漫画でも珍しいほどに
ダイとポップの「二大主人公」と言える構成。
序盤の「ポップ」の立ち位置から
ここまでの展開になるのは予想できませんでした。
個人的には「ポップ」の印象が強い。見所。
④オリジナルの技
本家RPGとは直接的な関係性はないこともあり
作中は「オリジナル」な呪文や技も多く登場する。
そのなかでも「アバン先生」が必殺技で出す
「アバンストラッシュ」は本作品最大のオリ技。
剣を逆手に持ちながら構える独特なポーズ
ストラッシュという叫びやすいネーミング。
当時この「アバンストラッシュ」
をモノマネした少年達は多かったはず。
かく言う自分も小学校低学年に
アニメ再放送で本作品には出会っていて
アバンストラッシュはですね~
傘とかでモノマネしてました笑。
また、呪文で言えばやはり「メドローア」
炎と氷を両手それぞれに宿して融合させる
極大呪文として作中でも「最強」の呪文。
もちろんその技は魔導士の師匠から指南を受け
ポップがここぞの時に見せる究極の必殺技。
ちなみに・・・
「アバンストラッシュ」も「メドローア」も
その人気からか本家RPGへ逆輸入されるほどに。
オリジナル漫画で登場した必殺技が
原作へ影響を与えるということをみるに
当時の人気や話題性がわかります。
~注意点~
①ジャンプ特有の引き延ばし感
本作品。全37巻というまぁまぁの長さ。
それを知って読むとある「違和感」に気付く。
それは序盤で魔王軍6団長との決戦のペースが
あまりに早すぎて「後半何が残る?」と思うほど
序盤のペースの早さに絶対驚く笑。
そしてその違和感は「後半がグダる」という
ひとつの予感に変わり、まさにその通りに・・。
これは読んでいて「明らか」な展開
追加要素など、物語全体を通すと残念なところ。
②ラストの展開
ラストや重要な要素のネタバレは避けますが
本作品のラストの締め方はちょっと残念。
「余韻」が少なすぎて・・。
逆に後半の「引き延ばし」があったのに
何故にラストは急ピッチなのか・・疑問が。
これはちょっと残念に思う可能性大。
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「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」
を一言で言うならば
「ダイとポップの二大主人公」
ドラゴンクエストという人気RPGの
世界観を楽しめる王道冒険ファンタジー。
ドラクエに思入れがある人なら
きっとその懐かしさやワクワク感を持って
楽しめる漫画作品だとおススメできる。
その分「引き延ばし」と「ラスト」に関しては
個人的にかなり作品としては気になる部分。
とにかく「ポップ」の印象が個人的にも
作品的にも印象が強い作品だったと思います。
メドローアはかっこいい。痺れる最強呪文!!
個人的好み度 69%
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