本日のマンガ紹介は 「海辺のエトランゼ」です。
○作者 紀伊カンナ
○出版社 祥伝社
○掲載誌 onBLUE comics
○発刊期間 2014年
○巻数 全1巻(続編あり)
■あらすじ
小説家の卵でゲイの橋本駿と、物憂げに過ごす高校生・知花実央。3年前、2人は沖縄の離島の海辺で出会い、日に日に距離を縮めるが、実央が島を離れることに。そして3年後、島に戻ってきた実央は「3年考えた。男でも駿が好き」と迫る。しかし駿はいざ実央と恋人同士に、となると一歩を踏み出せなくて…。(wikipedia引用)
~ジャンル分類~
爽やかボーイズラブ漫画
~要素方程式~
[海辺]×[離島]×[男二人]
=[爽やか]+[ボーイズラブ]
2020年9月11日に劇場アニメ公開予定の
ボーイズラブ作品の「海辺のエトランゼ」
ボーイズラブ作品ジャンルと言うものの
画風や性的指向も薄味で爽やかな読み心地。
話の主軸は沖縄の離島で出会った男二人。
小説家の卵でゲイの駿と
美少年で寂しげな一面をみせる実央が
海辺で出会うことから始まる物語。
~見所ポイント~
①小説家の卵の橋本駿
小説家の卵でゲイである橋本駿は
海辺で寂しげに先を見つめる実央に声をかけ
それをきっかけに二人は恋人関係へ進展する。
駿はかつて婚約者とその親の面前で
「ゲイ」であることを告白し破談となり
自身やゲイについて心のひっかかりを持つ。
実央のまっすぐな愛情に戸惑いながらも
少しずつ実央に対しての感情は柔らかに
そして深くなる過程が丁寧に描かれます。
②寂しげな一面を持つ実央
高校生の頃に両親を亡くし
親戚の家に引き取られる過去を持ち
そのショックをどこか隠しきれないか
時折寂しげな一面を持つ知花 実央。
離島の海辺で駿に声をかけられた事をきっかけに
駿とは恋人関係になるも、駿の心のひっかかりや
なかなか進展しない恋に葛藤する姿が印象的。
見所なのは実央はゲイではないこと。
作品内で明確にその性的指向は語られないものの
駿に対してまっすぐな恋心をみせていく。
お互いに持つ心のひっかかりを
少しずつ丁寧に描く部分は見所です。
この爽やかな展開は必見。
③駿の婚約者であった桜子
物語中盤から、かつて駿の婚約者で
ゲイの告白から破談となった相手の桜子が
離島にやってくることで物語は加速します。
駿に対してのゲイへの理解があり
「好きじゃなくても一緒にいてほしい」
と話すほど駿への愛情は強く
駿の父親の具合が悪い事を
駿に伝え島から一度返るよう諭すため
離島にやってきます。
家族とは疎遠になり
関わりを拒もうとする駿
駿に対して踏ん切りをつけたく
父親の件も含めてやってきた桜子
両親を亡くし駿の父親に対する行動に
自身を重ねてモヤつきをみせたり
かつての駿の婚約者である桜子に対して
嫉妬や不安を恋人として持つ実央
三者三様。物語は複雑かつ繊細に動き出す。
~注意点~
①ボーイズラブ作品として
ボーイズラブ作品自体は
自分自身も全く読まないジャンルですが
本作品自体はすごく爽やかで繊細で
綺麗な画風も相まってとても読みやすいので
そんなにハードル高く身構えなくても大丈夫です。
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「海辺のエトランゼ」を一言で言うならば
「心が洗われるようなBL」
本作品キャッチコピーそのままですが笑
まさにそんな感覚が味わえる作品です。
海辺のエトランゼが全1巻。
その後は春風のエトランゼに続きます。
作者さんは元アニメーターでイラストレーター。
そのため画風や細部のディティールは綺麗です。
2020年9月アニメ映画化ということで
映画含めて漫画も気になる方は是非どうぞ。
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