本日の映画紹介は
「あさがおと加瀬さん。」です。
○原作 高嶋ひろみ
○監督・脚本 佐藤卓哉
○キャラデザ 坂井久太
○音楽 rionos
○製作 ZEXCS
○封切日 2018年6月9日
■あらすじ
女子高生同士のまぶしく切ない恋模様を描いた、高嶋ひろみによる人気漫画をアニメ化。高校2年生で緑化委員を務める内気な女の子の山田結衣と、陸上部のエースで隣のクラスの美人な加瀬友香。ある日、結衣が植えたあさがおをきっかけに言葉を交わした2人は、次第に距離を縮めていくが……。(映画.com引用)
ピュア百合恋愛漫画原作の
短編アニメ映画である本作品。
物語の大筋は女子高生二人。
緑化委員で内気な乙女の山田さんと
陸上部エースでボーイッシュな加瀬さんの
ピュアで純粋な恋愛模様を描いた本作。
原作の可愛い絵柄をより強調して
作画もその雰囲気を良く表現していて
1時間弱の百合恋愛短編アニメ映画です。
~映像・音楽~
監督は「佐藤卓哉」
2018年の本作品から筆頭に
2019年「フラグタイム」
2020年「どうにかなる日々」など
今では百合作品の名手と感じる監督。
音楽は「rionos」
日本の女性シンガーソングライターで
2019年「フラグタイム」でも音楽を担当。
劇中音楽は個人的に作中に溶け込むような
自然に世界観に入り込む素敵な印象でした。
~演出・時間~
上映時間は58分。
原作は第1巻で山田と加瀬さんが
付き合うまでの姿が描かれていくが
本作品は付き合っている冒頭から始まり
時に付き合う前のストーリーが入るような
そんな演出になっています。
ここは原作を読んだ人にとっては
短編アニメ映画なので「付き合うまで」を
描くのかなぁと思った人は多いのでは?
~見所ポイント~
①原作リスペクトとアレンジ
原作の絵柄とは少し雰囲気が違うんですが
これはまた「可愛さ」に拍車をかけるような
綺麗で親しみやすいアレンジは個人的にグッド。
背景や光の演出も水彩画風を基調にして
淡く暖かい雰囲気を素敵に表現していて
この点は原作リスペクトを感じます。
内気で恋する乙女な山田さんの心情や
ボーイッシュで攻めの行動を見せる加瀬さん。
劇中ではお弁当の話や沖縄修学旅行
大学進学での互いの進路のストーリーなど
かなり原作ストーリーを詰め込んでいますが
短編アニメ映画として綺麗にまとめあげていて
心洗われる素敵な1時間を味わえると思います。
②声優と主題歌
主題歌「明日への扉」を歌う
山田(CV:高橋未奈美)
加瀬(CV:佐倉綾音)
二人の両極的な歌声も見所なので
エンドロールでその余韻をお楽しみに。
~注意点~
題材は「百合」作品なんですが
そこまで「性」や「重さ」は描かれないので
割と見やすいし注意点は無いです。
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「あさがおと加瀬さん。」を一言で言うならば
「ピュア百合アニメ至高の1時間」
原作の「可愛さ」と「ピュア」を
これでもかとアニメ映像で表現した本作。
監督の佐藤卓哉さんは
原作を読んで自らアニメ化を提案したそうで
ここから2019年「フラグタイム」
2020年「どうにかなる日々」など
百合アニメの名手と手腕を魅せ始める
ある意味原点が本作なのかもしれない。
素敵で綺麗でピュアな気持ちになれる1時間。
原作漫画も素敵なピュア百合漫画なので
気になる方は当ブログでも紹介してるので是非。
5つ星評価
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