本日の映画紹介は
「ARIA The BENEDIZIONE」です。
○原作 天野こずえ
○総監督・脚本 佐藤順一 ○監督 名取孝浩
○キャラデザ 伊東葉子
○音楽 Choro Club feat. Senoo
○製作 J.C.STAFF
○封切日 2021年12月3日
■あらすじ
長い冬を迎えたネオ・ヴェネツィア。合同練習をしていたアイ、あずさ、アーニャは、いつもと様子の違う晃の後をつけたのをきっかけに、水先案内人ミュージアムを訪れる。館長の明日香は姫屋の歴史に輝かしい足跡を残した伝説的ウンディーネとして知られ、晃の大先輩にあたる。明日香と晃は姫屋の創業時から乗り継がれてきた1艘のゴンドラの継承者でもあるが、晃の話によると、次の乗り手として期待されている藍華にはその気がないという。納得できないあずさは、その理由を探ろうとするが……。(映画.com引用)
TVアニメ放送から15周年。
ARIA「蒼のカーテンコール」3部作として
前作「ARIA The CREPUSCOLO」に続く最終章。
今回は水先案内会社「姫屋」の
藍華と晃のストーリーが主軸に語られます。
ARIAシリーズ初見では敷居が高いので
TVアニメ第1期と前作劇場版を見るのが必須。
~映像・音楽~
総監督・脚本は「佐藤順一」
TVシリーズに続くので違和感は無く。
前作「ARIA The CREPUSCOLO」と同じく
キャラクターデザインが過去配陣とは違う
「伊東葉子」さんで一新されているため
これまでの見応えとは違ったARIAが観れます。
音楽は「Choro Club feat. Senoo」
こちらは初期シリーズから一貫した担当で
やはりARIAの音楽にかかせません。
~演出・時間~
上映時間は59分。
今回の主役は「姫屋」の藍華と晃。
TVシリーズの演出、振り返りも含めながら
本作での新しいストーリーも織り交ぜながら
しっかりと1時間でおさめた見事な演出で。
姫屋創業時から乗り継がれてきた
1艘のゴンドラの継承者を拒否する藍華。
その真意を知りたい後輩のあずさを起点に
藍華と晃の出会い、過去、現在、未来へと
ストーリーを紡いでいく物語。
~見所ポイント~
①藍華のプリマ昇進試験
本作主題となるストーリーは
TVシリーズを補完するような演出で
藍華のプリマ昇進試験が描かれる。
藍華と晃の出会いから昇格試験
そして現在と紡がれる演出に隙は無く
本当に濃密な1時間だと思います。
ARIA特有の綺麗な風景、詩的なセリフ
特に本作での「表情」と「セリフ」は圧巻。
これは三部作の中でも群を抜いています。
②EDはファン必見
EDはファン必見なのかと思います。
ネタバレ防止で伏せますが良いEDでした。
良いEDと思うと同時にファンにとっては
これで終わりなのかと切なくなる面も確か。
~注意点~
①一見さんは厳しい面も
前作でも同じことを書きましたが
やはり過去シリーズ未視聴だとついていけず
映画単体としても面白味に欠けてしまうので
何とかアニメシリーズは予習必須です。
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「ARIA The BENEDIZIONE」を一言で言うならば
「蒼のカーテンコール 終劇」
BENEDIZIONE :イタリア語で祝福。
劇場版として始動した「蒼のカーテンコール」
本作最終章。想像を超えた完成度でした。
これまでのアニメシリーズ
これまでのキャラクターたち
これまでの名場面、名セリフ
15年続いたARIAシリーズにとっての
三部作「蒼のカーテンコール」の終劇に
たくさんの祝福(BENEDIZIONE)を。
5つ星評価
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