本日のマンガ紹介は
「この度は御愁傷様です」です。
○作者 宮本福助
○出版社 講談社
○掲載誌 モーニング
○発表期間 2007年-2008年
○巻数 全1巻
■あらすじ
祖父 坂上徳造は七十八歳の生涯を閉じた 残されたのは三人の子供と面識のなかった孫一人 病室で祖父は笑顔の遺言を残した 「俺が死んだら遺産分配はダーツで決めろ」と・・。
~ジャンル分類~
ハートフル日常漫画
~要素方程式~
[遺産]×[ダーツ]×[兄弟]
=[ハートフル]×[日常]
遺産分配をダーツで決めることに
なってしまった三人の子供と孫一人。
遺産は総額一億円で
当たりがでないと
福祉施設に寄付しなければいけない。
物語冒頭の祖父の遺言シーン。
すごく引き込まれる1ページだ。
え~あらすじを見て
少しは内容が伝わったかと思いますが。
この作品は死んだ祖父の遺言から物語が始まる
陽気な家族のハートフルコメディです。
ダーツで遺産分配を決めるって時点で
ストーリーは全く重くなく・・・
子供三人も祖父の死に悲しむどころか
逆に晴れた顔をしているので笑い
なんとも不思議な家族とストーリー。
それは祖父の人柄が
「死」を重く感じさせないぐらい
明るい人柄だったからかもしれません。
~見所ポイント~
①雰囲気抜群
なんといっても一番の見所は「いい雰囲気」です。
それも並の「いい雰囲気」ではありません笑。
本当に雰囲気がいい。
祖父の死後に次々と登場する
さまざまな過去や、恥ずかしい思い出。
まるでタイムカプセルを開けるように
祖父の歴史、人生を、
子供三人、孫一人が見つけ出していく。
そんなストーリーが非常に面白可笑しく
ユーモラスに描かれていく姿は愛おしい日常。
もうなんだろう
これほど「いい雰囲気」を出されると
他の漫画が真っ黒に見えてきます笑。
それぐらいストーリーが綺麗で
楽しくふわふわした日常が描かれています。
②登場人物
「いい雰囲気」ということを一番に感じたのは
もしかしたら「登場人物」にあるのかもしれません。
登場人物は祖父の子供の
「松吉」「竹子」「梅夫」と孫の「仁」。
そして祖父の従来の友人達のおじいちゃん御一行。
登場人物は、孫の「仁」以外は
全員が高齢者なんです。
その高齢の登場人物たちが
活き活きと日常を過ごしている姿に
すごくほのぼのしてしまうのかもしれません。
子供のように雪合戦でケンカを始める皆さん。
いい見開きだなぁ・・。
また、祖父の友人、父親(100歳)、愛人etc・・・
次々と祖父の人脈から
吸い寄せられるように集まってくる登場人物。
これもまた祖父の思い出が甦ってくるような
「いい雰囲気」を出しているのかもしれない。
~注意点~
①悪い点なし
ストーリーの完成度だったり
綺麗な画力だったり登場人物の良さだったり
悪いところはないです。良作。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この度は御愁傷様です」を一言で言うならば
「お年寄りのほのぼの日常」
なんだろう、このいい雰囲気は・・・。
こんなにほのぼのと
ふんわりしている日常を描けるのはすごい・・。
これを読んでいると自分が高齢者になったときに
この作品のように色々な仲間や騒がしく
面白い日常を過ごしてみたいと思ってしまいます。
「いい雰囲気」に関しては、NO,1です。
本当に、綺麗な漫画です・・。
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