本日の映画紹介は 「どうにかなる日々」です。
○原作 志村貴子
○監督 佐藤卓哉
○キャラデザ 佐川遥
○音楽 クリープハイプ
○製作 ライデンフィルム京都スタジオ
○封切日 2020年10月23日(5月8日公開延期)
■あらすじ
青春群像劇の名手・志村貴子(「放浪息子」「青い花」)による、様々な恋模様を淡く繊細に描いたオムニバス漫画「どうにかなる日々」を、詩的な映像・音楽演出に定評のある佐藤卓哉監督(「あさがおと加瀬さん。」)がアニメ化。(アニメ公式HP引用)
「敷居の住人」「放浪息子」など代表作を描く
志村貴子先生の恋愛オムニバス漫画のアニメ化。
元カノが同じ女性二人の出会い
AV出演の従姉の年上お姉さんと少年
男子校の生徒と先生のBL
様々なカタチで描かれる恋模様と性。
それでも時間は進む。どうにかなる日々。
~映像・音楽~
監督は「佐藤卓哉」
TV・映画アニメを多く手掛け
絵コンテ、演習、脚本など多彩な経験を
持たれているアニメ監督。
2018年「あさがおと加瀬さん。」の総指揮。
2019年「フラグタイム」の監督・脚本。
どちらも「百合」などの作品を手掛ける監督で
本作も多彩な「性」を扱う面で期待ができる。
音楽は「クリープハイプ」
音楽・主題歌がクリープハイプさんという
なかなかにいいところをついてきなぁと
作品世界観にも違和感なくここはイチオシ。
主題歌「モノマネ」も最高でした。
~演出・時間~
上映時間は54分。
恋愛オムニバス漫画が原作ということで
本作品では4つのエピソードが描かれます。
「えっちゃんとあやさん」 百合
同じ元カノを持つ二人の女性
「澤先生と矢ヶ崎くん」 BL
男子校の先生と生徒
「しんちゃんと小夜子」 年上お姉さん
「みかちゃんとしんちゃん」 幼馴染
幼馴染の彼女を持ち
AV出演の従姉の年上お姉さんが居候
多感な時期に心動く小学5年生の少年
多様な「性」と多感な「心情」が
原作の繊細で独特な雰囲気はアニメでも健在。
~見所ポイント~
①原作雰囲気リスペクト
原作自体が珠玉の恋愛オムニバスで
アニメ映画としても冒険はしていなく
原作の良いところを綺麗に描いていたと思う。
②声優陣の豪華さ
原作自体は短編で動きも少なく
そうなるとアニメでは「声優」は
結構重要な役割を占めると思うなか
本作品はどのエピソードの声優さんも
個人的には違和感なく素敵な聴き心地でした。
声優の実力も有名な方から若手の方まで
もれなく高い演技力だった印象でした。
(以下wikipediaより引用)
えっちゃん:花澤香菜
あやさん:小松未可子
澤先生:櫻井孝宏
矢ヶ崎くん:山下誠一郎
しんちゃん:木戸衣吹
みかちゃん:石原夏織
小夜子:ファイルーズあい
百合:早見沙織
木戸衣吹さんって知らない方でしたが
本作では二つのエピソードに登場する
小学5年・中学2年のしんちゃんを演じていて
すごく繊細な演技だったので注目です。
~注意点~
①多彩な「性」の恋愛オムニバス
本作の多彩な「性」の描き方は
普通の恋模様ではないので注意です。
百合、BL、AV出演の従姉の年上お姉さんなど
なかなかその世界観は独特で一般向けではなく
原作雰囲気を知ったうえでの鑑賞が良いかと。
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「どうにかなる日々」を一言で言うならば
「Happy Go Lucky Days」
Happy Go Lucky Days
直訳で「どうにかなる日々」になるのかは
ちょっと英語力がないので不明ですが笑
4つのエピソードそれぞれに
[Happy] [Go] [Lucky] [Days]が
割り当てられるそのセンスが素敵で
多種多様な「性」を描きながら
ゆっくりと時間が進む作品雰囲気は
休日の朝に鑑賞したくなるような映画。
5つ星評価
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