マンガ紹介「ピンポン」

この記事は約7分で読めます。


本日のマンガ紹介は 「ピンポン」です。

○作者 松本大洋 
○出版社 小学館 
○掲載誌 ビッグコミックスピリッツ 
○連載期間 1996-1997 
○巻数 全5巻

■あらすじ
 幼馴染であるペコとスマイル。物語序盤ではペコはまったく練習せず才能のみで戦って、やがて壁にぶちあたる。一方スマイルは自らが無意識のうちに手を抜いてることに気づき名コーチのもと急成長をとげていく。だがスマイルはペコが目覚めるのを待ち続ける。そして再び卓球に復帰し本気で練習しだし、かつてのスマイルやアクマのヒーロであるペコが復活する。  

~ジャンル分類~ 
卓球スポーツ漫画 

~要素方程式~ 
[卓球]×[独特]×[センス]
=[すごい!]×[すごい!]


ピンポンは名前の通り、卓球マンガです。
しかし作者・松本大洋が描く世界観での
卓球マンガであるこのピンポンは、
とにかく大迫力!このマンガはすごい!

出典:コミック「ピンポン」第5巻

独特な画風と空気感で
描かれていくスポーツ漫画。

これほどインパクトを感じるスポーツ漫画も
なかなか無いし唯一無二の個性を感じる作品です。

~見所ポイント~ 

①独特な画風の魅力

コミック表紙を見てもらうとわかる通り、
すごく画に特徴があります。

出典:コミック「ピンポン」第5巻

特徴としては線の描き方のゆがみや
また線一本一本が細かくラフな構図。

キャラクターや、スポーツでの場面、背景
どれをとっても見たことのない画風なので
好きか嫌いは分かれるかなぁと思います。 
 
またマンガ内の吹き出しのやじるしが
すごく面白いし好き笑(見ればわかります)

②独特すぎる作風の魅力

作者センスは
どの作品を見ても十分に発揮されている。

それは
構図、背景、コマ割、キャラクターの個性
どれも松本大洋にしか描けない。

これほど自分を出している漫画家も
そうそういない。個性のかたまりだ。 
 
特にこのピンポンでは、
主な登場人物5人のキャラクターがすばらしく
今回はそこを簡単に紹介したいと思う。
 
■星野 裕(ほしの ゆたか)/愛称 ペコ 
●右ペンホルダー 前陣速攻型
片瀬高校1→2年生

出典:コミック「ピンポン」第5巻

★口癖は「さん」くれろ。
不思議な雰囲気をかもし出しおかっぱ姿が特徴。
ペンホルダーに裏面ソフトを
つけることによって卓球の強さが爆発した。

■月本 誠(つきもと まこと)/愛称 スマイル
●右シェークハンド カット主戦型
片瀬高校1→2年生

出典:コミック「ピンポン」第1巻

★センスは抜群だが闘争心がない。
無口でメガネ姿ということもあってクールな印象。
ペコとは昔からの幼馴染。
昔は笑顔があったことから
ペコにスマイルとあだ名をつけられた。

■風間 竜一(かざま りゅういち)/愛称 ドラゴン
●左シェークハンド オールラウンド
海王学園高校2→3年生

出典:コミック「ピンポン」第5巻

★勝つことだけを考える王者。
王者ゆえのプレッシャーに日々苦しんでいる。
スキンヘッドで眉毛なし。
これ以上ないほど恐ろしい風貌。

■佐久間 学(さくま まなぶ)/愛称 アクマ
●右ペンホルダー 前陣速攻型
海王学園高校1→退学

出典:コミック「ピンポン」第3巻

★自身の才能の無さに気づき始める。
日々卓球を続けていこうか悩んでいた。
後にスマイルとの対戦で敗北し
傷害事件を起こしたことから退部となってしまう。

■孔文革(コン・ウエンガ)/愛称 チャイナ
●右中国式ペンホルダー ドライブ主戦型

出典:コミック「ピンポン」第2巻

★絶対王者中国としてのプライド。
一度はペコにスコンク(1点も与えず)
で勝利するなど強敵として登場する。
下に見ていた日本にも強力な敵(ドラゴン)
がいることを思い知らされ帰国する。 
  
 
この魅力的な5人の
それぞれの苦悩と葛藤の描写は
不思議な画風に負けないほど
リアルで心に刺さってくるものがある。

スポーツを経験したものなら
誰しもが経験する挫折や苦悩は
この作品にもぎっしりつまっている。

~注意点~ 

①すべてにおいて独特 

これほど独特なマンガ作品も
「忍空」ぐらいです・・笑。

台詞・描写・画風、すべてにおいて独特で
雰囲気が嫌いだとダメかもしれませんね。

特に画風に関してはかなり好みがわかれますね。
自分はすごく好きですけど・・・。

ただ仮に画風を差し引いても
マンガ作品としての魅力は山ほどある。
これは是非見て欲しいところ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ピンポン」を一言で言うならば

「この星で一等賞になる卓球で俺は」  

物語ラストであれほどの強敵だった風間も
日本代表落ちになっていた現実や
月本は小学校の教師を目指しているなど、
かなりすごい結末になっているのも必見です。

そして個人的にマンガ原作実写映画で
この「ピンポン」ほど評価が高かった
作品もないので実写映画もおススメ。

ちなみに自分は卓球を
小中高とやっていたのですが
月本選手のようなカットマン型(主に防御中心)
のプレイスタイルが好きです。


個人的好み度
 86%

( ゚Д゚)マンガ紹介一覧はこちら( ゚Д゚)



コミックの品揃えが世界最大級の電子書店!
約9000作品の無料読み放題コーナーも充実!
電子書籍で購入なら《ebookjapan》がおススメ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ  マンガはベタとベタでできている - にほんブログ村
↑リンク先でブログランキングの順位公表中!

コメント