マンガ紹介「女の園の星」試し読み初連載あらすじ評価感想

本日のマンガ紹介は「女の園の星」です。

○作者　和山やま
○出版社　祥伝社
○掲載誌　FEEL YOUNG
○発表期間　 2020~
○巻数　既刊1巻（2020年7月時点）

■あらすじ
　ある女子校、２年４組担任・星先生。生徒たちが学級日誌で繰り広げる絵しりとりに翻弄され、教室で犬のお世話をし、漫画家志望の生徒にアドバイス。時には同僚と飲みに行く…。な～んてことない日常が、なぜこんなにも笑えて愛おしいんでしょう!?　どんな時もあなたを笑わせる未体験マンガ、お確かめあれ！（ebookjapan引用）

～ジャンル分類～　
女子高日常ギャグ漫画　

～要素方程式～　
[女子高]×[先生]×[日常]
＝[ギャグ]+[シュール]

『夢中さ、きみに。』で話題となり始めた
和山やまさんによる初連載作品の本作。

2021年「このマンガがすごい」オンナ編で
早速1位に輝いた本作は独特な魅力を秘める。

物語はなんとも普通な日常。
女子高の先生と生徒との日常。

巧みで練られた物語と
シュールでクスリと面白い読み応えは
きっとその世界観にハマるはず。

～見所ポイント～　

①なんてことない日常

本作品は日常ギャグ漫画です。
それも割と普通で「なんてことない」日常。

その「なんてことない」世界観で
ギャグで人を笑かすのは実は難しく
本作ではその難しさを飛び越えている。

第1話で星先生と生徒の学級日誌。

学級日誌の「備考欄」で生徒による
絵しりとりが始まってしまった話。

もうこのストーリー展開から
じわじわと「笑い」が迫ってくる感覚。

備考欄で絵しりとりが始まる
謎の絵のシュールさ
何気に楽しみにしている星先生

「なんてことない」日常から
読者を引き付けていく起承転結が
抜群に上手く笑いに昇華させる。

この独特かつ完成度の高い世界観は必見。

②コマ割センス

まずはその起承転結の上手さが
抜群に光る見所があるんですが

その「シュール」に負けない
コマ割的なギャグ手法もセンスが良くて
しっかりマンガ的面白さもある。

クラスで犬を預かることになって
「ある事件」が起きてしまった一コマ。

基本はストーリーで魅せるんですが
割とこのテンポ良いコマ割的ギャグもあり

ただのシュールギャグでは終わらない
実は多彩な笑いが詰め込まれている作品。

～注意点～　

①特になし

特にないです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「女の園の星」を一言で言うならば

「短編小説のような日常ギャグ漫画」

まずは本作品の物語の落としどころとか
引き込まれる展開の「魅せ方」が抜群で

そのしっかりとした「土台」がありつつも
シュール,ワードセンス,コマ落ち,伏線,キャラetc
かなり多彩な要素を詰め込みながらも
読みやすさも実現している綺麗な作品。

さながら良い「短編小説」を読んだ時の
奥深さと読み返したい気持ちを味わえるような
再読性、中毒性の強い良作ギャグ日常です。

試し読みなら下部リンクebookjapanで。