本日のマンガ紹介は 「うどんの女」です。
○作者 えすとえむ
○出版社 祥伝社
○掲載誌 FEEL YOUNG
○発表期間 2011年
○巻数 全1巻
■あらすじ
年齢のわりにはなかなかいいラインを保っている――と鏡を見て自己評価する食堂のおばちゃん(?)村田チカと美大生・木野はお互いが気になる存在。 きっかけが掴めないふたりに、チカの元ダンナで講師の田中まで絡んで来て…。35歳バツイチ女×21歳草食美大生の真剣恋愛!
~ジャンル分類~
うどん介在恋愛漫画
~要素方程式~
[うどん]×[バツイチ女]×[学生]
=[変]×[恋]+[珍名言]
油絵科の男子学生(21)と
その学食のおばちゃん(35)の恋愛模様。
二人をつなげたものは
味よし、量よし94円のうどんである。
なんとも不思議で妙な設定の本作品。
どことなくユーモラスな切り口と
独特の間が魅力的な物語。
~見所ポイント~
①うどんが介在する恋愛模様
タイトルにもある通り
この漫画の恋愛模様を司るのは
何を隠そう「うどん」であって
うどんで始まりうどんで終わる。
恋に落ちるのは
油絵科の男子学生(21)と
給仕のおばちゃん(35)で
「うどん」を通して些細な勘違い
妄想から恋が展開する部分が妙に面白い。
この不思議な展開とユーモラスな切り口が
まずは見所で、読み進めるほどに心動かされます。
②男女間の思考回路
うどんを介在した恋愛物語というだけで
非常に奇抜で面白いんですが
この男子学生と給仕のおばちゃんの
思考回路というか、妙なずれが面白い。
男は男で
給仕のおばちゃんの下着の色について想像したり
女は女で
男子学生とのラブロマンスを妄想しちゃったり
男が現実的な要素を浮かべるのに対して
女が妄想的な要素を浮かべることだったり
何だか「男女間のずれ」っていう部分も
ちゃんとしっかりと描かれていて
このうどんを介在する物語の
不思議さに魅力を倍増させている。
③ユーモラス
うどんを介在させた恋愛漫画・・
ってだけで「妙」ですが
それに負けない
ユーモラスな切り口やセリフはすごい。
「俺はうどんに若干の性的興奮を覚えるようになってしまいました」
このセリフは、漫画史に残るであろう
「珍セリフ」に認定します笑。
~注意点~
①淡白で味気ない
描かれる恋愛模様や物語の展開は
非常に淡白で味気ない。
まさに94円の素うどんを食べているような
淡白な印象です。
そして絶妙な間とか見た事のないセリフとか
斜め上な所を突っ走っているので少しだけ新しい。
この「少しだけ新しい」って部分を
楽しめる人っていうのは
数多な漫画作品を読みこんできた人だけが
楽しめる狭い範囲であって
一般的な普通のマンガ読者に面白いかと言うと
どうなんだろうか。(自分も含めてですが・・)
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「うどんの女」を一言で言うならば
「素うどんのような恋愛話」
うどんを介在した恋愛物語という
妙で少し傾いている本作品。
男子学生が「カレーが好きです」と
発言したときは自分も驚きましたが笑
そんなどうでもいいような
どうでもなくないような
なんとも言えない雰囲気と
ユーモアを兼ね備えた作品です。
「面白いか」と言われれば「面白い」し
「面白くないか」と言われれば「面白くない」し
まあ「変わった漫画」である事は間違いない。
個人的好み度 67%
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