本日の映画紹介は
「Fate stay night [Heaven’s Feel]I.presage flower」です。
※本作品は劇場版シリーズ全三章の
第一章内容の紹介となります。
○原作 奈須きのこ/TYPE-MOON
○監督 須藤友徳
○脚本 桧山彬(ufotable)
○キャラデザ 須藤友徳、碇谷敦、田畑壽之
○音楽 梶浦由記
○製作 ufotable
○封切日 2017年10月14日
■あらすじ
TYPE-MOONの人気PCゲーム「Fate/stay night」のアニメーション映画化で、ヒロインのひとりである間桐桜を通じて「聖杯戦争」の真実に迫るシナリオ「Heaven’s Feel」ルートを3部作で描く「劇場版 Fate/stay night Heaven’s Feel」の第1部。
あらゆる願いをかなえる「聖杯」をめぐり、魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が争いを繰り広げた「聖杯戦争」から10年。冬木市で再び聖杯戦争が始まる。前回の聖杯戦争を戦った衛宮切嗣の養子・衛宮士郎は、切嗣の遺志を継いで戦うことを決意し、そんな士郎のそばには、彼を慕う少女・間桐桜がいた。聖杯戦争が始まったことで冬木市内には不穏な空気が流れ、士郎は桜を自宅に招き入れるのだが……。(映画.comより引用)
※紹介の前に
「fateシリーズ」は原作ゲーム『Fate/stay night』を原点とした多くのシナリオ・ルートをアニメ・映画化した膨大なシリーズ作品となります。
あらゆる願いをかなえる「聖杯」をめぐり、魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が争う「聖杯戦争」を主軸に描かれる物語は、主人公の衛宮士郎と3人のヒロインルートによって大別されます。
今回は③の桜ルートを主軸に描いた
劇場版全三章の作品(第一章)となります。
~映像・音楽~
監督は「須藤友徳」
製作は「ufotable」
基本的には先に挙げた
②「Unlimited Blade Works」の製作陣に
近い形で製作がされています。
やはりfateと言えば「アクション」で
2019年に漫画界を震撼させた「鬼滅の刃」も
「ufotable」製作のアニメがヒットの要因。
アクションシーンの躍動には定評がある。
~演出・時間~
上映時間は「120分」
fateシリーズ導入でむしろ2時間でも
足りないぐらいと思う中で
実は本作品は割と踏み切ってます笑。
その大きな理由はと言うと・・・
・大別3ルート共通の物語は
ダイジェストで最小限に尺を抑える
・その分「士郎」と「桜」との出会いや
日常シーンに重きを傾ける演出
・言峰綺礼の麻婆
(すみません笑、これはスルーで)
全3章のなかでのスタートにおいて
桜ルートの序章を良く考えての尺取り。
これは素直に良かったなと感じました。
(まあ原作自体は知らないのですが)
~見所ポイント~
①ヒロイン桜の魅力
桜ルート第1章の「重み」で言えば
やはり桜というヒロインの魅力と運命を
描いてこその全3章に繋がると思う中で
そういう意味では演出にスキは無かった。
原作自体は膨大なため「取捨選択」では
必ず否定的な意見が出るのも仕方がないが
個人的にはすごく良い見心地でした。
そして「何かある」と思わせる桜の秘密や
物語後半に登場する謎の黒い影など・・
次章に繋がるワクワク感もまた良い。
②アクションシーン
UFO安定のアクションシーンは健在。
今回はランサーVSアサシンが見所です!
セイバールート、凛ルート、ZEROなど
これまで見てきた自分にとってふと思うのは
ランサーっていつも「可哀想」な運命だなと笑。
とにかくアクションシーンは必見。見事。
~注意点~
①初見には辛い構成
これは本作品の構成がどうというわけでなく
どうしてもfateシリーズが膨大な内容であり
初手ダイジェスト構成は初見は厳しいです。
ですので序盤に記載した大別ルートを
事前にアニメ視聴することをおススメします。
少なくとも
①「Fate/stay night」セイバールートを
アニメ視聴してからの鑑賞が最低条件です。
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「Fate stay night [Heaven’s Feel]I.presage flower」
を一言で言うならば
「運命は”生か死”か”白か黒”か」
fate大別ルートのなかでも
一番陰鬱で、一番長いこの桜ルートの
スタートを切った本作品の第一章。
そのスタートに士郎と桜の出会いや馴れ初め
そこから始まる数奇な運命譚への序章を描いた
監督、製作陣には作品愛を感じる構成でした。
残り二章での展開、桜の過去、黒い影の正体など
劇場版全三章のスタートは見事な出来で文句なし!
5つ星評価
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