本日のマンガ紹介は 「高校球児ザワさん」です。
○作者 三島衛里子
○出版社 小学館
○掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
○発表期間 2008-2013
○巻数 全12巻
■あらすじ
西東京にある野球強豪校の日践学院高校硬式野球部を舞台に、唯一の女子選手である主人公・都澤理紗の高校生や野球部員としての日常を、短いページ数の1話完結形式で描く。主要人物や描かれる内容は野球部やその関係者がメインで試合中の描写もあるが、各話は独立したエピソードで構成され、全体を通してのストーリーは無い。(wikipediaより引用)
~ジャンル分類~
高校野球紅一点女子フェチ漫画
~要素方程式~
[高校野球]×[日常]×[女の子]
=[一話完結]×[フェチズム]
舞台は高校硬式野球部の
日常マンガで主人公は女の子。
しかしその子はマネージャーではなく
野球部員紅一点の女子選手である。
このマンガ。非常に独特というか・・
フェチズム満載の作品で・・(;´・ω・)
構成は一話完結で
特にストーリーなどの連続性は無い構成。
基本的には高校野球部に所属する
主人公の都澤理沙、通称「ザワさん」の日常を
同じ野球部の男子学生やその他の人物達が
眺めたり、つぶやいたりする
「俯瞰的」な要素が強いんです。
~見所ポイント~
①俯瞰的な要素
まずはこの作品が一話完結で
ストーリー性がないという事と
野球部の紅一点のザワさんが
主人公でありながらも話の大筋は
「ザワさんを取り巻く人物がつぶやく姿」
がメインである所が特徴。
故に常に「一話一話」でも話す人物も
扱われる題材もバラバラ。
共通するのは「ザワさん」が
メインであるぐらいで不思議な読み心地です。
②究極のフェチズム
何と言っても内容がですね・・
フェチで溢れていて面白いです。
例えば自分がもし
「高校野球部にいる唯一の女子選手」
という題材で
この作品と同じ「一話完結」で
漫画を考えるという状況になったら
たぶん10話ぐらいネタが
尽きるんじゃないかと思ってしまう笑。
それでもこの漫画は
日常の切り取りも素晴らしいと同時に
「扱われる内容」というか「視点」が
非常に細かく驚かされる。
電車に乗った人が男子学生と並ぶ
ザワさんも同じ日焼け跡に気付くとか
男子校に行った時に女子トイレに
野球部荷物が置かれていた話しとか
男子学生が水泳の授業の際にザワさんの
体をまじまじと見つめてつぶやくとか
とにかく内容が本当にマニアックで
常に「新鮮」な読み心地を与えてくれる。
③読みやすさ
「野球部女子部員」「一話完結」
という限られた題材の中で
そもそもネタを作り続け、こんな作品が
10巻以上も出ているのに驚きですが笑
これがまあ「俯瞰的」「フェチ」な
世界観を一層濃くしながらも
「セリフ」などは結構意識的に削られて
洗練された「読みやすさ」もあって
非常に漫画作品としては良いなぁと思いました。
結構ハマりますよザワさん。
セーラー服を着てグローブをした
ザワさんのバッティングシーンで
無言の構える描写が2ページも続く時点で
この作品は「普通」ではない笑。
~注意点~
①需要は?
まあ「野球部員の女子選手の日常」
を題材にしながら
「日焼けの跡」とか
「筋肉の話」とか
「野球あるある」が
展開されるんですが
果たしてそれが「どんな人」に
需要があるのかと思うと疑問が残る笑。
昔野球部員で「野球あるある」を
見たい人ぐらいかもしれない笑。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「高校球児ザワさん」を一言で言うならば
「ザワさんが何かしてるぞ」
本当にそんな気の持ちようで
読んでいくような不思議な作品。
男子学生が水泳の授業中に
「意外とザワさんも色白だな」と話し始め
普通の漫画だったら次は「綺麗なお尻だ」とか
「意外に胸がでかい」となるはずが・・
「ザワの太ももはマッチョ過ぎないか?」
「いい筋肉は本当はプルプルしてるらしい」
と・・・、どこか少し
「ずれている視点」と「ネタの多彩さ」が
この作品が「フェチ」に溢れる
何よりの証明なんだろうと思います。
ストーリー性はほとんどなく
「独特な視点」で突っ走った展開なので
特に何も求めずに、楽しめるとも思わず?
「感じる」ような作品です。
そして何より最終回の結・・・
これは是非最終巻でお確かめを(*’ω’*)
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