本日のマンガ紹介は
「デトロイト・メタル・シティ」です。
○作者 若杉公徳
○出版社 白泉社
○掲載誌 ヤングアニマル
○発表期間 2005-2010
○巻数 全10巻
■あらすじ
主人公・根岸崇一はポップでオシャレな音楽を好む青年。大学進学に伴って上京してきた彼はポップ歌手としてデビューするという夢を叶えるため、大学卒業後にレコード会社と契約する。ところが事務所から根岸が歌わされることになったのは、彼の趣旨とは正反対のデスメタルであった。(wikipediaより引用)
~ジャンル分類~
痛快下ネタギャグ漫画
~要素方程式~
[デスメタル]×[ギャグ]
=[下ネタ]×[ハイテンション]
ポップミュージシャンを
夢見て上京したはずの根岸崇一は
今や、デスメタル界で有名な
ヨハネ・クラウザーⅡ世として
自身の夢とは真逆の音楽性で有名になっていく。
ハイテンションギャグ&下ネタ
と言ったジャンルで基本的に一話完結型の
ギャグ漫画作品です。
途中に結構、何話分かの話も描かれますが
基本的に根岸君がクラウザーとの
挟間にいる姿を楽しむものなので
どの巻から見ても楽しめると思います。
~見所ポイント~
①根岸とクラウザー
まずはやはり
オシャレポップ歌手を目指した青年が
今や、デスメタル界の帝王になりつつある
と言う出オチ設定が面白い笑。
「オシャレポップいいな~」の根岸君が
事務所社長や、ファンなどによって
「クラウザー」として仕立てられていく・・
あの何とも言えない悲しさが魅力で
根岸君がかなり不憫に見えている笑。
ただそんな根岸君もなんだかんだ
デスメタルの才能が無意識にあって
日常生活の方でもクラウザーさん化
してしまうところが、また面白い笑。
そんな普段の根岸君と
クラウザーさんの豹変ぶりのギャップの
普段の根岸君の人格変化が見所です。
②怒涛の下ネタ
これは見どころ&注意点なんですが
デスメタルバンドという設定ということもあって
作品内いたるところに下ネタが蔓延しています。
別にデスメタル=下ネタでもないはずですけど
まぁデスメタル=過激=下ネタという流れなのか
まあこれはこれでもいいのかなぁとも。
好意を抱く相川さんに
思わず予期せぬ発言をしてしまい焦る根岸。
とりあえず下ネタに関しては
「画」としては登場は皆無ですが
「言葉」としては怒涛の下ネタ群なので注目。
そして根岸君が想いを寄せる
大学時代の友人相川さんは物語中
次々とヒドイ発言や仕打ちをされてしまうのに
次の話にはなぜか必ず許してくれるという
女神級の器の広さにも注目です笑。
③観客のノリ
何気に好きなのが
DMC(デトロイト・メタル・シティ)ファンの
あの何とも言えないノリと
クラウザーさんを追いこんでいく展開がいい笑。
ファンが揃って叫ぶ
「ゴートゥDMC!ゴートゥDMC!」はもちろん
「出た~、クラウザーさんの歯ギターだぁ~」
とかもう色々と・・・
「根岸君をクラウザーに追い込んでいく」
という設定を際立たせているのは
何を隠そう、このファンの人たち!!
もちろん事務所の社長が一番根岸を
クラウザーに追い込んでいる張本人なので笑
事務所の社長の
「もう私の股間はビショビショだよ!」
「そんなもん濡れね~んだよ!」
といった数々の過激発言と
根岸に対する暴力はある意味一番見所です笑。
~注意点~
①怒涛の下ネタ
下ネタは多い。本当にそればっか・・・。
嫌いな人は嫌悪感抱く可能性MAXで注意です。
②勘違い&ギャップ
肝心のギャグの質というか構成なんですが
どこか古臭いというかなんと言うか・・
「めぞん一刻」にも劣らぬ単純勘違いというか。
「根岸君の日常」→
「嫌なことがある」→
「クラウザーの片鱗が見える」
みたいに非常にベタで
ギャグに関してはノーマルです。
「設定だけ」とか「ギャグがつまらない」
って印象が読んでいて思うかもしれない。
総じて「飽きる」っていうこと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「デトロイト・メタル・シティ」
を一言で言うならば
「サツガイせよ!サツガイせよ!」
バンド中に出てくる
「サツガイせよ!」「恨みはらさでおくべきか」
などなど個性的な歌詞も本作品の魅力。
クラウザーさんになりきれず
それでいて才能の片鱗がある根岸君が
日々、葛藤や疑問を感じながらも
どんどん世間から認められていく姿が
すごく面白くギャグ作品として楽しめます。
まあ単調なんでね。飽きては・・くるかも。
個人的好み度 62%
コミックの品揃えが世界最大級の電子書店!
約9000作品の無料読み放題コーナーも充実!
電子書籍で購入なら《ebookjapan》がおススメ
コメント