本日のマンガ紹介は 「賭博堕天録カイジ」です。
○作者 福本伸行
○出版社 講談社
○掲載誌 週刊ヤングマガジン
○発表期間 2004年~2008年
○巻数 全13巻
■あらすじ
仲間の地下脱出を成功させたカイジは、少しの間パチンコ「沼」で一緒になった坂崎という男の家に居候することになった。仕事もせず完全なダメ人間となったカイジの前に突如、地下脱出を共にした三好が現れた。
三好は、カイジにギャンブルの話を持ちかけた。三好が勤める裏カジノの社長は、イカサマ麻雀を熟知していて、自分が考案した「17歩」というルールの麻雀ギャンブルで金を設けているという。三好は、社長の手をすべて知っていることを武器として、社長を騙し、カイジと儲ける作戦を提案してきた。話に乗ったカイジは、17歩の使い手である社長と、一夜の麻雀勝負をすることになった・・・。
~ジャンル分類~
心理戦ギャンブル漫画
~要素方程式~
[ダメ人間]×[心理]×[ギャンブル]
=[麻雀]×[美心登場]
カイジシリーズ第三章!
賭博堕天録カイジの紹介です。
前2作は大きく2編に分かれていますが
今回はひとつのストーリーで
13巻分の内容となっています。
内容はあらすじを見てもらえばわかると思いますが
今回は完全な麻雀ギャンブルです。
17歩での役作りに挑むカイジ。
どの待ちにするかは17歩での見所です。
福本作品といえば「アカギ」が有名で
他にも多数麻雀マンガを世に出していますが
今回はカイジシリーズでも麻雀です。
~見所ポイント~
①17歩というゲーム
本作品ではイカサマ社長との決闘ということで
社長考案の17歩というゲームが見所ポイント。
17歩のルールを大雑把に紹介します。
(麻雀知らない方はスルーで・・)
おおむねはこんなルールです。
最初から役を作っているので
相手が捨てた牌がロンなら勝ち
という単純な二人麻雀です。
こちらからどうするわけでもなく
相手が振り込むのを待ち
こちらが振りこまないように防ぐ麻雀。
つまりは攻める麻雀ではなく
振りこまないようにする守る麻雀と言えます。
麻雀においての「守り」という
一番心理が濃い部分に焦点を置き
心理戦はどっぷりと深いものになっています。
②兵藤和也の登場!!
大前提。
カイジがギャンブル地獄にハマる理由に
第一章での兵藤和尊という男の存在にあります。
(詳細は第一章「賭博黙示録カイジ」下記リンクを)
そんな因縁の相手とも言える男の
息子の兵藤和也が登場します!
ここは見所です!!これは驚きました・・。
この男もまた得体のしれない笑みを浮かべ
カイジにとって脅威の存在となるのか。必見。
③美心が登場!!笑
第一話。第三章冒頭。
公園の草むらで気持ちよさそうにしている
カイジの方へ向かってくる一人の女性。
ほっぺたについている卵を
ペロペロとされたカイジの恐怖シーン笑。
そう美心です!!笑
第二章「賭博破戒録カイジ」で登場した
福本作品史に残る衝撃女性キャラ・・。
まさか登場してしまうとは。
カイジのあの恐怖顔は大爆笑しました笑。
~注意点~
①麻雀ルール知ってないと・・
この作品に登場する「17歩」は
通常麻雀よりずっとわかりやすい勝負なので
是非麻雀ルールを知ってみて欲しい。
全13巻すべてがこの麻雀勝負なので
ルールを知らないと
肝心の心理描写が理解できません。
②長すぎる心理描写
もともと作者独特の心理描写が売りで
グダグダ感は見ている人も理解の範疇かもですが
それを差し引いても本作品はグダグダです笑。
あまりに心理描写が長く
「いつまで牌持ってんだよ!!」
と言いたくなるのは福本テンプレか笑。
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「賭博堕天録カイジ」を一言で言うならば
「17歩の長い長い心理戦」
カイジシリーズも初の麻雀題材。
なんだかちょっと失速気味を感じますが
今回の敵キャラ社長は醜い容姿と
ドロドロの性格の持ち主でインパクト大。
ちなみに余談。17歩は友人とやってみましたが
あんまりマンガみたいに盛り上がりません笑。
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