本日のマンガ紹介は 「シャカリキ!」です。
○作者 曽田正人
○出版社 秋田書店
○掲載誌 週刊少年チャンピオン
○発表期間 1992-1995
○巻数 全18巻 愛蔵版 全7巻
■あらすじ
初めて手に入れた自転車と共に、主人公野々村輝(ののむら てる)は、東京から関西のとある町へやってきた。そこは坂の多い町であった。輝は早速、この町で二番目に長い坂、「二番坂」に挑戦し、地元の小学生たちにバカにされるも見事登りきった。
そしてヘトヘトになった輝はすぐに小学生にこう聞いた。「この町で一番長い坂はどこにあるんや?」
~ジャンル分類~
自転車ロードレース漫画
~要素方程式~
[自転車]×[ライバル]×[スポーツ]
=[熱血]×[一生懸命]
小学校時代、自転車で坂を登りきることに
一生懸命だった主人公が中学、高校と時代を経て
自転車ロードレースを通じて
様々なライバルや挫折を乗り越えていくお話。
小学校時代と中学校時代はすぐに終わり
基本的には高校での自転車部に入部してから
最後のツールド・おきなわの激闘までが描かれる。
作者は「熱い演出!」と言えばこの人!
そうなるであろう「曽田正人」さんです。
いや~本当に熱い作品。本当に面白かった!!
~見所ポイント~
①真っすぐで純粋な目
まずは何と言っても
「坂ではオレが一番」という信念を持つ
主人公「野々村輝」の魅力でしょう。
無口な性格で一点を見つめる主人公には
どうにも心が動かされてしまう。
特に作者「曽田正人」さんの描く
真っ直ぐな目をした表情には画力を感じます。
主人公以外のライバルたちも
熱く、情熱的で魅力がいっぱい!
登場人物はそこまで多くないものの
彼らライバルの存在もまた
スポーツ漫画において必要な要素。
特に個人的に好きだったのは
「坂ではオレが一番」という
主人公と全く同じ信念を持つ
「エル・コンドル」の異名をもつ
ライバル「ハリス・リボルバー」です。
彼の幼少期時代のストーリーが
ツールド・おきなわでは描かれるのですが、
そのストーリーが非常に良かった!
もうこの作品の中でも彼が一番好きでした。
あとこれは完全に余談なんですが
通常のロードバイクは電動を除けば
シフトチェンジ(ギアチェンジ)などのワイヤーは
ハンドル周りに付いているんですが
彼の自転車はフレーム自体に
ワイヤー調節のレバーがついていました。
本作品自体は連載が1992年ですし昔の自転車って
そういうものがあったんでしょうか・・。
②熱い、熱い、描写
熱いんです!!とにかく熱い!!
曽田正人さんが描く熱い描写は見るっきゃない!!
くじけそうになるテルの後ろから
ライバル達が力強く追い抜いていくシーン。
純粋すぎるほどベタな熱いシーンですが
やっぱりここは本作品の絶大な魅力があるんです。
③名シーンの連続!!
熱い描写に負けないほどの
感動的な名シーンがどんどん出てくる。
すべてが名シーンで挙げきることができない。
レースすべてに起きる出来事が名シーン。
スペアタイアの到着を待たず
自転車を担いで走り出すテルの姿。
レビューになってないんですが
もう見るっきゃないんです!!笑
~注意点~
①画力に関して・・・
作者初連載ということもあって
画力に関してはちょっと低い部分も否めない。
特にキャラの描き分けが上手く言ってないのか
誰が誰かキャラを見分けるのに困惑することも。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「シャカリキ!」を一言で言うならば
「常に常にシャカリキに!!」
とにかく驚かされるのは熱い描写です。
もう自転車趣味の自分としては
読んだ日には200kmぐらい走りたくなる!
(まあそんなキョリ走れませんが・・)
自転車に興味がなくても
根本はスポーツ漫画の演出の良さにあるので
万人にオススメできる。
本当に熱い!ということが一番の魅力の作品です。
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