本日の映画紹介は 「白蛇:縁起」です。
○監督 ウォン・カホン(黄家康)
チャオ・ジー(趙霽)
○脚本 大毛
○製作 追光動画
ワーナー・ブラザース
○封切日 [中国]2019年1月11日
[日本]2021年7月30日
■あらすじ
中国古代の四大民間伝説の1つとされる「白蛇伝」のヒロイン・白娘の前世の物語を、フル3DCGで描いた中国の長編アニメーション。晩唐の時代、国師が民間人に蛇を大量に捕まさせていた。見た目は美しい少女の白蛇の妖怪・白(ハク)は国師を刺殺しようとするが失敗し、記憶をなくしてしまう。捕蛇村の少年・宣(セン)に救われた白は、記憶を取り戻すため宣とともに旅に出る。旅の中で2人は恋に落ちるが、白が実は妖怪であることが徐々に明らかになっていく。やがて国師と蛇族の間に戦いが起こり、白と宣の恋にも大きな試練が立ちはだかる。(映画.com引用)
中国での興行収入が70億円以上とヒットした
フル3DCGの長編アニメーション映画。
2021年に日本語吹き替え版として公開。
中国の四大民間伝説 「白蛇伝」 を元にした
白蛇の妖怪「白(ハク)」と青年「宣(セン)」
の恋路を描くストーリー。
~映像・音楽~
監督は「ウォン・カホン(黄家康)」
「チャオ・ジー(趙霽)」
中国アニメーションという事もあり
監督、脚本、音楽などは割愛しますが、
フル3DCGの映像の魅力は圧巻。
中国アニメーションのレベルの高さには
きっと映画館で視聴すれば驚くはず。
~演出・時間~
上映時間は99分。
物語の主軸は「種族」「時」を超えた
壮大な恋愛劇といったところで中国の
民間伝説「白蛇伝」を題材にしたストーリー。
妖怪と人間の対立が続く世界観で
白蛇の女性「白(ハク)」と
村の青年「宣(セン)」とが出会い
恋に落ちてしまう。
異種族間の「恋」や時を超える「輪廻」
この二大テーマを主軸に展開されていく。
~見所ポイント~
①フル3DCGアニメーション
まずは中国アニメーションとして
フル3DCGの完成度の高さは注目点。
アクションシーンや多種多様な演出と
特に「魅力的な女性」の描き方において
3Dの良さを際立たせていたなぁと圧巻。
②「異種族」と「時」を超えた恋
ネタバレ防止で多くは語れずですが
妖怪と人間が対立している世界観のなかで
白蛇の妖怪で記憶を失くした「白(ハク)」と
蛇の狩猟村に住む青年「宣(セン)」とが出会い
恋に落ちてしまう「異種族」の禁断の恋路。
その恋路は多くの障害や困難が立ちはだかり
物語を一層深く、恋愛模様も魅力的に。
また時を超えての「輪廻」のテーマも加わり
「異種族」と「輪廻」というその伝記的で
王道な実直な物語は観ていて引き込まれました。
~注意点~
① 突き進む1000年の物語
もともとの民間伝説「白蛇伝」の
内容量やその壮大さは全く知らないんですが
その壮大な伝記を一本の映画にするので
テンポが駆け足で早い印象は若干あります。
テーマで言うと「異種族」と「輪廻」の
特に「輪廻」の部分はかなり唐突な印象があり
ちょっと途中ついていけなくなる可能性も。
②かなりの余談・・
途中ですごく「千と千尋の物語」を
感じるようなシーン演出が出てきたときに
登場人物の名前が「ハク」と「セン」で
ビビっときてしまった人は多いのでは?
まあ白蛇伝の人物名が変わっていなければ
中国4000年の歴史の方が古いと思うんですが
これは何かあるのだろうか・・偶然か・・。
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「白蛇:縁起」を一言で言うならば
「異種族と輪廻の伝奇ロマン」
中国の四大民間伝説「白蛇伝」を
フル3DCGで描く長編アニメーション。
妖怪と人間、輪廻と現世。
その壮大な恋路を描く伝奇ロマン。
映像、音楽、脚本、キャラクターetc..
総じてどれも完成度が高く隙が無いので
万人におススメできる良作アニメーション。
中国アニメーションの世界を体感したい人は
是非本作の「白蛇:縁起」をご覧ください♪
5つ星評価
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