本日の映画紹介は
「四畳半タイムマシンブルース」です。
○原作(著) 森見登美彦
○原作(原案) 上田誠
○監督 夏目真悟
○キャラ原案 中村佑介
○音楽 大島ミチル
○制作 サイエンスSARU
○封切日 2022年9月30日
■あらすじ
大学生の「私」が暮らす、京都・左京区の古びた下宿「下鴨幽水荘」。ある夏の日、下鴨幽水荘で唯一のエアコンが使えなくなってしまう。悪友の小津が昨晩、エアコンを水没させてしまったのだ。「私」が映画サークル「みそぎ」の明石さんと対策を協議していると、田村という名の見知らぬ男子学生が現れる。田村は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。
その話を聞いた「私」は、タイムマシンで昨日の夜に戻り、壊れる前のリモコンを持ってこようと考える。しかし、小津たちが勝手気ままに過去を改変してしまい……。(映画.com引用)
森見登美彦の小説「四畳半神話大系」と
劇団ヨーロッパ企画の戯曲、舞台の
「サマータイムマシン・ブルース」が
コラボした小説「四畳半タイムマシンブルース」
をアニメ映画化した本作品。
俗に言う「四畳半神話大系」シリーズを
ご存知の方なら間違いなく要チェックの
本作品。このコラボは間違いない面白さ!
~映像・音楽~
監督は「夏目真悟」
四畳半神話大系や夜は短し歩けよ乙女の
絵コンテなど森見登美彦シリーズ関係から
本作ではアニメ映画監督を務める。
音楽は「大島ミチル」
同上、四畳半神話大系、夜は短し歩けよ乙女
などの音楽を務めており本作でも音楽担当。
~演出・時間~
上映時間は92分。
物語の舞台は大学生の「私」が暮らす
京都の下宿「下鴨幽水荘」。
下宿先で唯一のクーラーを手に入れた
「私」だったが、リモコンが壊れ大混乱。
そんななかタイムマシンを発見し
リモコン復活を中心に物語はあらぬ方向へ。
四畳半シリーズ独特のセリフ回しや
ヨーロッパ企画:上田誠さんの構成と
とにかく上手くまとめた見応えは抜群で
観終った後に92分という上映時間は驚く。
非常に見やすい時間構成だったと思う。
~見所ポイント~
①四畳半×ヨーロッパ企画
本作品というよりは、このコラボが注目。
四畳半シリーズとヨーロッパ企画の
「サマータイムマシン・ブルース」という
このダブル原案コラボは圧巻で圧倒。
タイムマシンとクーラーのリモコンが
めまぐるしい展開とセリフ回しで展開され
数々の小さな要素が積み重なって深みを増し
痛快タイムトラベルを魅せてくれる。
非常に一本の映画として完成度は高いと思う。
②四畳半に集え!
意中の後輩:明石さんへ
なかなか接近できない「私」
ポンコツ映画を早撮りする
クールでどこか抜けている「明石さん」
”私”の学生ライフを妨害することに
ここ一番の力を発揮する「小津」
下鴨幽水荘に25年後も住み着く
ヌシと呼ばれるアゴが特徴的な「樋口」
その他も魅力的なキャラクター達が
四畳半に集う姿。とにかく面白いんです。
~注意点~
①特になし
テンポ、構図、時間、アニメーション
とにかくこのまとまりの安定感。
特に注意点は無いかなぁ。万人におススメ。
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「四畳半タイムマシンブルース」
を一言で言うならば
「痛快!四畳半タイムトラベル」
四畳半シリーズとヨーロッパ企画。
個人的には大ファンのこの二大要素が
92分で綺麗にまとめた本作は文句なし。
四畳半シリーズ未視聴の方は
その独特な雰囲気に圧倒はされるが
きっとその世界観は惹きこまれるはず。
痛快!ドタバタ!タイムトラベル!
四畳半に集う「あの」キャラ達を
映画館で観れたことの幸福感は大きい。
5つ星評価
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