本日のマンガ紹介は
「リアル鬼ごっこ」です。
○作者 原作 山田悠介
作画 杉山敏
○出版社 幻冬舎
○掲載誌 コミックバーズ
○発表期間 2004年
○巻数 全1巻
■あらすじ
西暦3000年、王様が存在し征服されているこの日本で、全国500万人いる佐藤の苗字を持った人間を狩る遊び、その名もリアル鬼ごっこが開催される。期間は1週間。その間に鬼に捕まったものは処刑、見事逃げ切ったものには、何でも好きなものを与えられる。 リアル鬼ごっこの真意は、佐藤を狙う意味とは。怒涛の鬼ごっこサスペンス!
~ジャンル分類~
未来サスペンス漫画
~要素方程式~
[鬼ごっこ]×[王様]×[佐藤]
=[薄い]×[つまらない]
西暦3000年。
日本は王様が征服する世界になっていた。
王様は、全国500万人いる
「佐藤」の苗字を持つ人間を狩る遊び
その名も「リアル鬼ごっこ」を
開催することになった。
かつて見た漫画レビューサイトで
ワースト3位に入っていたこの作品。
ストーリーの筋はあらすじの通りで
理不尽なまま「佐藤狩り」の目にあう
主人公「佐藤翼」が
様々な人たちの出会いや別れを通して
王様と対立する流れ。
1週間という期間の中で
鬼が2回パワーアップする設定や
王様の真意、佐藤の意味など
気になる設定が見所?なのかなぁ。
~注意点~
ん?あれ?見所ポイントは!?
すみません。紹介できる見所ポイントが。
ですので、変則ですが注意点にいきます。
①作画の崩壊
まずはっきり言って作画がひどい。
人物の表情、背景、描き込み量などなど
どれもひどくて中々にきついです。
背景の建物や窓枠の無い窓など笑
これはマンガ界の「作画崩壊」に認定!
これは「好み」ではなく「客観的事実」。
「画が下手」以前に「やる気」も感じられない。
②動機不純
ストーリー漫画において
「動機」を重要視する自分にとって
この作品の動機のあまりのしょぼさに
終始絶句してしまった。
ツッコミ所満載というか
どうしても書きたいことがあるので
箇条書きで一部書き殴りたいと思います。
●リアル鬼ごっこを開催した王様の動機が意味不明
●何故「佐藤」なのかという動機も薄いし意味不明
●西暦3000年の世界観設定の意味がわからない
と、とりあえずですね・・
「動機」があまりに破たんしていて
見ていて「おお!」と興奮できる場面が皆無です。
③キャラ無・構成不足
キャラの性格、言動、描き分け・・・
どれもひどく全く魅力がないキャラたち。
感情がないというか何というか。
また圧倒的構成力不足で
ストーリーが破たん。
これもツッコミ所満載で一部箇条書きに。
●王様は、鬼側にも真意を悟られないために、鬼ごっこ開催の3日前に公表したと言っているが、その3日前の「鬼側」と「佐藤側」の描写が全く無く、普通に鬼ごっこが開催されているので、ストーリーが薄すぎる。これが残念すぎた
●地下収容施設に送った佐藤たちが、自由に動けたという状況がまず笑えるが笑、さらにはその佐藤達に、王様の真意が普通にばれたという、本末転倒の展開も最悪
●そもそも王様が存在する経緯や設定が皆無で、わかるのは西暦3000年ということだけ。王様の位置づけや、世界状況もわからず、世界観に入り込む以前の問題
ん~。書ききれないので止めますが
本当に陳腐な構成です。
あ、ひとつツッコミ忘れが・・・。
物語冒頭、佐藤さんを集めての王様の演説。
背景の人物少なッ笑。
1,2,3・・・500万人いないよなぁ笑。
まあここに500万人
全員いるのかは不明ですが
それにしても少ないだろ。
たぶん1000人もいないよ笑。
ってな感じで、色々とツッコミ所満載なので。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「リアル鬼ごっこ」を一言で言うならば
「佐藤って500万人いるのかぁ」
もう本当に佐藤さんが世の中に
500万人いるってことぐらいしか
得られることはないかもしれない笑。
最終的にまとめると
●作画崩壊
●動機不純
●構成力不足
作品を構成する要素の
ほぼすべてがダメなので
つまらないと思ってしまうんだろうなぁ。
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