マンガ紹介「俺物語!!」実写・アニメ化最終回は？評価感想

本日のマンガ紹介は「俺物語!!」です。

○原作：河原和音　作画：アルコ
○出版社　集英社
○掲載誌　別冊ﾏｰｶﾞﾚｯﾄ
○発表期間　2011～2016
○巻数　全13巻

■あらすじ
　性格は真っ直ぐで不器用、同性からはモテるが女子からは嫌われやすいいかつい剛田猛男。これまでに好きになった女子は皆、親友でイケメンの砂川を好きになった。
　ある日猛男は、電車で痴漢に遭っていた女子高生・大和を助ける。後日、お礼に訪れた大和の様子から、彼女もまた砂川を好きになったのだと直感した猛男は、砂川と大和の恋を成就させようと張り切るが、大和が好きになったのは、自分を助けてくれた頼もしい猛男だった。

～ジャンル分類～　
高校生純愛ラブコメ漫画　

～要素方程式～　
[美少女]×[ムサ男]＝[純愛]

大柄な体格で生真面目な性格の剛田猛男は
女の子とは無縁で男一筋な生活を送ってきたが

ある日痴漢にあっていた
女子高生の大和を助けたのをきっかけに
その女の子に恋をして
そして両想いになり彼女ができた。

剛田猛男という
強烈な風貌の主人公が魅力で

この猛男が少女マンガに
登場するだけで面白い。新鮮な作品だ。

～見所ポイント～　

①剛田猛男

本作品の主人公であり
ヒロインと結ばれる事になる王子様は

間違いなく少女漫画には
登場し得ることのない風貌である。

この男が少女マンガに飛び込んでいるだけで
もうそこが見所ポイントです。

男勝りで、まっすぐな性格、柔道部で・・
女の子とは無縁な猛男にもついに彼女ができた。

ここまでの紹介だと「モテない男」の
成功ストーリー漫画になってしまうが

実は性格は男勝りで良くて
風貌以外は「いい男」であるところで・・・。

事実、親友の男友達からも「いい男」だと忠告され
その親友のお姉さんには好意を持たれていたりと
意外に「モテる要素」を持っているのは注目点。

②大和凛子

痴漢に合っているところを
猛男に助けられた事をきっかけに

剛田猛男の事を好きになり
剛田の親友：砂川の手助けもあって
互いが両想いなことを告白して付き合う事に。

小柄で女の子らしい性格で非常に純粋な性格。

剛田猛男が「大和を大切にする」
「すぐに手を出したりはしない」という発言に

「私は手をつないだり寄り添いたい」
なんて想いを親友の砂川に相談したり
猛男にも顔を真っ赤にしながら話すなど
まさに純粋な魅力を持つヒロインです。

③剛田の親友砂川

超イケメンで、女の子には
そこまで執着はないクールな男。

剛田とは似ても似つかわないが
幼馴染で親友の砂川も本作品の魅力。

かなり無口でクールな性格でも
剛田には色々と手助けをしたり
人を見た目では判断せずに性格や内心を良く見る。

物語中は主役二人に寄り添う存在位置だが
ちょっとした発言やここぞのシーンには
存在感を発揮しています。

砂川と剛田の友情物語にも注目できます。

④人を好きになる事

この作品。
決して「ムサ男」の奇跡の純愛物語ではない。

剛田は風貌こそ男臭いが
性格は良く、男勝りで「かっこいい」。

ヒロイン大和も
容姿含めて本当に剛田に好意を持っていて
すでに1巻で何の問題もなく二人は結ばれている。

つまりは恋愛を通しての成長物語でも
ムサ男の恋愛ギャップのギャグ漫画でもない。

個人的にこの作品が魅力的に感じるのは、
「人を好きになる事」という部分を
丁寧に大切に描いているからだと思う。

大和と両想いになり付き合ってからも
「好きになったところ」とか
「好きになってからの想い」というものを
すごく丁寧に描いている。

また、親友砂川のお姉さんが
剛田を好きになったきっかけも

他人から見れば小さなきっかけでも
自分には特別だった

などなど、やっぱりこの作品には
「人を好きになる事」っていう軸が通っている。

～注意点～　

①良い人ばかりの純愛漫画

ひじょう～に「良い人」ばかりが登場します。
主人公の剛田も、ヒロインの大和も、親友の砂川も

みんな良い奴なんで
読んでいて「飽きる」可能性はある。

「良い人」ばかりの作品なので
そこは注意点かもしれない。毒が無い。

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「俺物語!!」を一言で言うならば

「少女漫画界にゴルゴ参上」

1巻の表紙を見て
「恋愛ギャグ漫画」には思って欲しくない。

それぐらい中身はちゃんとした
純愛漫画で良作な少女マンガ作品です。

「人を好きになる事」っていう部分を
丁寧に描いているので、非常に読み心地も良く
そして面白可笑しく読めるのでおススメ。

恋愛はすでに成就していて
登場人物も「良い人」ばかりなので
急展開や刺激は少なく
唯一の気がかりは「飽きる」という部分か。

そこをこの剛田猛男が
どこまで魅力を引き出してくれるか。注目です。