本日のマンガ紹介は
「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」です。
○作者 和月伸宏
○出版社 集英社
○掲載誌 週間少年ジャンプ
○発表期間 1994年19号 – 1999年43号
○巻数 コミック全28巻 完全版全23巻
■あらすじ
明治維新のために不本意ながら自分を殺し人を斬り続け、「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客緋村剣心が「不殺(ころさず)」を誓い、神谷薫との出会いや宿敵たちとの戦いを通じて、新たな時代での生き方を模索していく。
~ジャンル分類~
時代劇剣士バトル漫画
~要素方程式~
[時代劇]×[剣士]×[流派]
=[信念]×[正義]+[黒笠?]
明治時代初期の日本が舞台の作品です。
剣士同士のバトル物としての
王道ジャンルの少年漫画ですが
新選組、大久保利通暗殺事件など
あまり歴史に疎い自分でも
わかるような有名な史実も登場するので
歴史の面でも楽しめる作品だと思います。
他作品に比べて、すごくわかりやすい
キャッチーな「信念」をもつ登場キャラが多く
非常に筋が通ってすっきりと見れる作品。
※黒笠というキャラがお気に入りで
本紹介で幾度と登場していますが
そんなにメインのキャラではありません笑。
~見所ポイント~
①剣技と信念
「刀の扱い方」が技に宿る描写は見所。
多種多様な「技」には魅せられます。
黒笠との戦いで見せた二段攻撃術の双龍閃。
自分はるろうに剣心では一番好きな技です。
剣心の信念「ころさず・不殺」のもとにある
逆刃刀(本来の向きと逆に刃がついている)
の存在と信念も描かれるので素晴らしいです。
第一話でしっかりと
主人公の信念を「刀」で表した場面。
こういう一話にしっかりテーマが描かれるのは
面白いマンガの証明です。
まさに技と信念
言い換えれば「剣」と「心」で剣心です!
②キャッチーな信念
登場キャラクターの信念が
わかりやすくキャッチーな点は見所。
味方・敵それぞれが信念を持ち
「どちらが正義」とは決め付けられない。
そう思ってしまうほど敵キャラも魅力的。
ちょっと紹介。
鵜堂刃衛(うどう じんえ)
志々雄真実(ししお まこと)
斉藤一(さいとう はじめ)
鵜堂刃衛(うどう じんえ)
「人斬り」の信念のもと
最後は自らの剣で自害をした人物。
実はこいつが作品中では
一番のお気に入りキャラです笑。
自害したものの
「この感触・・いいね」と
死んでいく様は強烈だった。
志々雄真実(ししお まこと)
「弱肉強食」の信念のもと
剣心との壮絶な戦いを経て・・燃えた笑?
志々雄と剣心の戦いは
作品内でも一番の名勝負!
剣心の「不殺」と志々雄の「強者」の
信念がぶつかり合うシーンは必見!
斉藤一(さいとう はじめ)
「悪・即・斬」の信念のもと
新撰組として幾戦の死線を乗り越えてきた。
何気に妻がいたことや
意外に笑わしてくれるキャラでもある。
牙突のモノマネするのは
男子ならば通る道なのは定番です笑。
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「信念」をしっかりと持つキャラクター。
信念はキャラの行動原理に結びつくので
作品全体の道筋やキャラの動機に重みが増す。
③ちょっと余談・・・
あ、あとこれは完全に余談で
お気に入りキャラの黒笠なんですが
剣心のいる場所が河原だということを
知ったときのこのシーンがこちら。
いや、なに言ってるんですか笑。
「河原わらワラ」って・・・
めっちゃ怖いじゃないですか。
しかも最後に「うふ!」って言って
剃(ソル)して消えたし・・。
・・すみません・・・本当に余談でした。
~注意点~
①志々雄真実までが・・・
るろうに剣心を見た人が
かなりの確率で感じるだろう・・。
志々雄真実編までだったら
面白かったということです。
後の縁(えにし)編は
剣心の過去が描かれたり
物語としての重要な要素はあるものの
ちょっと志々雄真実編が良すぎたのか
少し物足りない感じがしたのは否めなかった。
②ヒロインが・・
本作品ヒロインの神谷薫(かみや かおる)は
作品中あるターニングポイントを迎えます。
そしてその「ある結果」が大きく揺らぐ展開に。
これが当時(自分はリアタイではなかった)は
かなり物議を醸したそうで、自分も読んだ後は
「う~ん」と納得。これはあまり良く無い展開。
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「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
を一言で言うならば
「不殺(ころさず)の信念」
強い「信念」のもとに
それぞれのキャラがぶつかり合う様は
少年マンガとして非常にいい構図。
やっぱり漫画のキャラには
しっかりとした「信念」があって
それがぶつかり合うことが
作品として盛り上がるんだなと再認識。
そういう点において
ここまで「信念」を表し戦いが熱い漫画も
そうそうないのかもしれない。
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