本日のマンガ紹介は
「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」です。
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/るろうに剣心-225x300.jpg)
○作者 和月伸宏
○出版社 集英社
○掲載誌 週間少年ジャンプ
○発表期間 1994年19号 – 1999年43号
○巻数 コミック全28巻 完全版全23巻
■あらすじ
明治維新のために不本意ながら自分を殺し人を斬り続け、「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客緋村剣心が「不殺(ころさず)」を誓い、神谷薫との出会いや宿敵たちとの戦いを通じて、新たな時代での生き方を模索していく。
~ジャンル分類~
時代劇剣士バトル漫画
~要素方程式~
[時代劇]×[剣士]×[流派]
=[信念]×[正義]+[黒笠?]
明治時代初期の日本が舞台の作品です。
剣士同士のバトル物としての
王道ジャンルの少年漫画ですが
新選組、大久保利通暗殺事件など
あまり歴史に疎い自分でも
わかるような有名な史実も登場するので
歴史の面でも楽しめる作品だと思います。
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/0信念のぶつかり合い.jpg)
他作品に比べて、すごくわかりやすい
キャッチーな「信念」をもつ登場キャラが多く
非常に筋が通ってすっきりと見れる作品。
※黒笠というキャラがお気に入りで
本紹介で幾度と登場していますが
そんなにメインのキャラではありません笑。
~見所ポイント~
①剣技と信念
「刀の扱い方」が技に宿る描写は見所。
刀を引き抜くスピード増加による「抜刀術」
剣を放ち次の鞘の二段攻撃による「双龍閃」
鞘内から剣を矢のように飛ばす「飛龍閃」
納刀の衝撃で相手の聴覚を攻撃する「龍鳴閃」
多種多様な「技」には魅せられます。
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/1二段攻撃.jpg)
黒笠との戦いで見せた二段攻撃術の双龍閃。
自分はるろうに剣心では一番好きな技です。
剣心の信念「ころさず・不殺」のもとにある
逆刃刀(本来の向きと逆に刃がついている)
の存在と信念も描かれるので素晴らしいです。
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/2逆刃刀.jpg)
第一話でしっかりと
主人公の信念を「刀」で表した場面。
こういう一話にしっかりテーマが描かれるのは
面白いマンガの証明です。
まさに技と信念
言い換えれば「剣」と「心」で剣心です!
②キャッチーな信念
登場キャラクターの信念が
わかりやすくキャッチーな点は見所。
味方・敵それぞれが信念を持ち
「どちらが正義」とは決め付けられない。
そう思ってしまうほど敵キャラも魅力的。
ちょっと紹介。
鵜堂刃衛(うどう じんえ)
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/3黒笠.jpg)
志々雄真実(ししお まこと)
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/4シシオ.jpg)
斉藤一(さいとう はじめ)
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/5斉藤一.jpg)
鵜堂刃衛(うどう じんえ)
「人斬り」の信念のもと
最後は自らの剣で自害をした人物。
実はこいつが作品中では
一番のお気に入りキャラです笑。
自害したものの
「この感触・・いいね」と
死んでいく様は強烈だった。
志々雄真実(ししお まこと)
「弱肉強食」の信念のもと
剣心との壮絶な戦いを経て・・燃えた笑?
志々雄と剣心の戦いは
作品内でも一番の名勝負!
剣心の「不殺」と志々雄の「強者」の
信念がぶつかり合うシーンは必見!
斉藤一(さいとう はじめ)
「悪・即・斬」の信念のもと
新撰組として幾戦の死線を乗り越えてきた。
何気に妻がいたことや
意外に笑わしてくれるキャラでもある。
牙突のモノマネするのは
男子ならば通る道なのは定番です笑。
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「信念」をしっかりと持つキャラクター。
信念はキャラの行動原理に結びつくので
作品全体の道筋やキャラの動機に重みが増す。
③ちょっと余談・・・
あ、あとこれは完全に余談で
お気に入りキャラの黒笠なんですが
剣心のいる場所が河原だということを
知ったときのこのシーンがこちら。
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/6河原わらワラ.jpg)
いや、なに言ってるんですか笑。
「河原わらワラ」って・・・
めっちゃ怖いじゃないですか。
しかも最後に「うふ!」って言って
剃(ソル)して消えたし・・。
・・すみません・・・本当に余談でした。
~注意点~
①志々雄真実までが・・・
るろうに剣心を見た人が
かなりの確率で感じるだろう・・。
志々雄真実編までだったら
面白かったということです。
後の縁(えにし)編は
剣心の過去が描かれたり
物語としての重要な要素はあるものの
ちょっと志々雄真実編が良すぎたのか
少し物足りない感じがしたのは否めなかった。
②ヒロインが・・
本作品ヒロインの神谷薫(かみや かおる)は
作品中あるターニングポイントを迎えます。
そしてその「ある結果」が大きく揺らぐ展開に。
これが当時(自分はリアタイではなかった)は
かなり物議を醸したそうで、自分も読んだ後は
「う~ん」と納得。これはあまり良く無い展開。
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「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
を一言で言うならば
「不殺(ころさず)の信念」
強い「信念」のもとに
それぞれのキャラがぶつかり合う様は
少年マンガとして非常にいい構図。
やっぱり漫画のキャラには
しっかりとした「信念」があって
それがぶつかり合うことが
作品として盛り上がるんだなと再認識。
そういう点において
ここまで「信念」を表し戦いが熱い漫画も
そうそうないのかもしれない。
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