本日の映画紹介は
「Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song」です。
※本作品は劇場版シリーズ全三章の
第三章内容の紹介となります。
○原作 奈須きのこ/TYPE-MOON
○監督 須藤友徳
○脚本 桧山彬(ufotable)
○キャラデザ 須藤友徳、碇谷敦、田畑壽之
○音楽 梶浦由記
○製作 ufotable
○封切日 2020年8月15日
■あらすじ
衛宮士郎は、間桐桜を守り、万能の願望機「聖杯」をめぐる戦い「聖杯戦争」を終わらせるため、遠坂凛と組んで激しい戦いに挑む。一方、闘争の真実を知るイリヤスフィール・フォン・アインツベルンは運命と向き合い、間桐家の当主・間桐臓硯は桜を利用して自らの悲願を達成しようともくろんでいた。(YAHOO!JAPAN映画 引用)
※紹介の前に
「fateシリーズ」は原作ゲーム『Fate/stay night』を原点とした多くのシナリオ・ルートをアニメ・映画化した膨大なシリーズ作品となります。
あらゆる願いをかなえる「聖杯」をめぐり、魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が争う「聖杯戦争」を主軸に描かれる物語は、主人公の衛宮士郎と3人のヒロインルートによって大別されます。
今回は③の桜ルートを主軸に描いた
劇場版全三章の作品(第三章)となります。
~映像・音楽~
監督は「須藤友徳」
製作は「ufotable」
一章二章と製作陣は変わりません。
二章から特に戦闘シーンの演出が光りますが
今回最終章も中盤からの戦闘演出はさすがの一言。
BGMやここぞの選曲などの演出は
最終章という面もあるか一番良かった印象で
世界観に引き込まれました。
~演出・時間~
上映時間は「122分」
前々回一章で「士郎と桜の出会い」
前回二章で「関係性の進展」
今回の最終章は「運命への決着」
といったところか。そんな感じでした。
演出はやはりヒロイン桜の心情や
凛・イリヤ、そして士郎など・・・
全3ルートのなかでも桜ルートは
一番陰鬱で繊細な描き方がされている印象。
特に前半は「心情」に重きを置いています。
~見所ポイント~
①間桐桜の心情
桜ルートは原作でも一番のボリューム
それでいて映画2時間×三章の計6時間と
やはり描き切れない部分も多々あるなかで
それでも桜の過去や心情の変化など
最後まで丁寧に描いていたなぁと納得。
原作未プレイですが笑。
完全にfateシリーズでは「不幸ヒロイン」
の印象が付いてしまいましたが笑
それでもラストは桜の花が舞う場面で
ひっそりとタイトル回収。良かった。
原作は士郎が姿を消すノーマルエンドと
士郎が戻るトゥルーエンドの2つがあるそうです。
②士郎の決断と覚悟
個人的に今回の桜ルートで一番心動いたのは
セイバーオルタとの死闘を経ての士郎の決断。
倒れ込む瀕死のセイバーに対して
覚悟を持って最後のトドメをさす場面は
個人的に桜ルートのなかでも心動きました。
それは個人的にセイバールートから
fateシリーズを視聴し、ZERO、UBWと
セイバーの闇落ちは考えてもいなく
セイバーにトドメをさす士郎の場面なんかは
その頃は考えもしなかったので
別ルートとは言えなかなか心にくる場面だった。
アーチャーの腕解放は1回だけかなと思ってたが
結局3回も開放していたのでそこは驚き笑。
③やっぱり神作画!!
前作二章でも神作画が誕生しましたが
本作でもやはり戦闘シーンは圧巻でした。
今回はやはり
士郎・ライダーVSセイバーオルタです。
作画枚数、CG、緩急、髪の揺れ、効果音・・
この戦闘シーンは映画館必見の神作画です!
そしてライダーがここまで活躍したのは
桜ルートだけではないだろうか?カッコいいです。
~注意点~
①原作の取捨選択
これは注意点というか、しょうがないというか
もともと原作で一番のボリュームでありながら
シリーズでは最短の計6時間と制約があるので
どうしてもやはり最終章でも
世界観や背景の説明描写が少ない部分があり
ラストや結末でのシーンなどの描写も
正直原作を知らないとハテナ?の人が大半かと。
・ライダーはなんで普通に存在している?
・士郎は元通り復活?腕もアーチャーじゃない
・遠坂、間桐、アインツベルン三家の過去
場面は描かれても詳細説明の時間は無いので
これは観ていて原作知らずだと謎が深まるので
ここは映画鑑賞後ネットで情報を探すか
原作をプレイしてしまうかなどしないと
ちょっとモヤモヤや消化不良感があるかも。
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「Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song」
を一言で言うならば
「春になったら桜を見に行こう」
間桐桜の絶望的な運命
桜の正義の味方になろうとする士郎
凛が語る桜への本音と行動
士郎の義父である衛宮切嗣のセリフ
「誰かの味方をするということは
誰かの味方をしないことなんだ」
士郎のとった決断や覚悟を魅せる場面は
映画ならではの見せ場や演出が光り最高潮。
全ルートで一番士郎が力強く見えた!
これでfate大別3ルートを観終わった自分は
桜ルートが最後の鑑賞で良かったなぁと・・
それぐらい桜の見え方が変わるので注意です笑。
5つ星評価
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