本日の映画紹介は
「映像研には手を出すな！」です。
○原作 大童澄瞳
○監督 英勉
○脚本 英勉 高野水登
○音楽 佐藤望
○製作 ノース・リバー ROBOT
○封切日 2020年9月25日
■あらすじ
アニメ制作を志す女子高生3人組の青春を描き、2020年1月からは湯浅政明監督によるテレビアニメ版もNHKで放送された大童澄瞳の同名コミックを、人気アイドルグループ「乃木坂46」の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波の共演で実写映画化。
湖に面した芝浜高校。人見知りだが監督としてすぐれた素質をもつ浅草みどり、カリスマ読者モデルでアニメーターの水崎ツバメ、金もうけが好きなプロデューサー気質の金森さやかは、「映像研究同好会」を結成し、自分たちが思い描く“最強の世界”を描くためアニメーション制作を開始する。（映画.com引用）
原作漫画が2020年テレビアニメ化。
アニメ制作を目指す女子高生3人組が織りなす
青春群像劇の実写映画化作品。
乃木坂46の3人がそれぞれ演じる3人娘
アニメーションと実写の融合した世界観
独特な原作を実写としてどう魅せるか見物。
～映像・音楽～
監督は「英勉」
「ヒロイン失格」や「あさひなぐ」など
少女・青春群像劇の実写化を過去に手掛ける。
音楽は主人公3人娘の配役が
すべて「乃木坂46」のメンバーともあって
主題歌も担当（『ファンタスティック3色パン』）
～演出・時間～
上映時間は113分。
スタート・冒頭は3人娘の出会いなどを
他者が語る「ダイジェスト風」で展開され
ここだけで30分程度を費やす見せ方。
その後原作にもある「ロボットアニメ制作」
の主要ストーリーが展開されていきます。
～見所ポイント～
まずは独特かつ実写化イメージがつかない
この漫画原作をどう展開していくかの点では
割と3人娘の演技は原作を意識しながら
思ったよりは違和感なく観れた印象でした。
原作特有のアニメ演出の「現実」と「妄想」が
区切り無く展開される演出は実写映画もそのままで
急に移り変わるアニメや妄想のCG演出は見所。
原作のロボット研共同製作アニメ化は同じだが
映画冒頭からの展開は原作とは違うかたちで
独自の話と原作一部を融合させた展開でした。
主人公である浅草役の齋藤飛鳥さんの演技は
これまたアニメとは雰囲気が違うが個人的には
癖の強い原作と実写の丁度良い加減だったと思う。
～注意点～
①ダイジェスト風の冒頭
原作を改変させた展開だったのなら
正直最初のダイジェスト風で詰め込まずに
そのまま時間内で演じられた気もして。
そのうえ部活動数縮小や気象部の演出など
その割には原作外で時間を割く場面も多く見えて
この「ダイジェストはなんだった感」はある。
②アニメ演出とCG演出
CG演出が悪いわけではないんですが
原作特有の「妄想・想像演出」の時のロボは
何故CGで描いてしまったのかは引っかかる所。
映画最初は原作意識の「線画」「下絵」などの
アニメ演出が出てきたので期待通りだったんですが
その後はCGの演出が多くなってしまい残念。
ここはやはり手書きアニメを主軸にしているので
そのまま貫いて演出して欲しかったなぁと。
③キャラ物でいくかアニメ物でいくか
原作が非常に独特で不思議なテンポなので
「原作寄せ」か「実写一般寄せ」の
どちらに振り切っていくかなぁと観ましたが
どうもどちらにも振り切れず
またところどころには原作にはあまりなり
「パロディギャグ」「感動要素」も詰め込み
どこか振り切っていない消化不良感も。
個人的には原作寄せの「独特」で
「アニメ設定」をひたすらに語るその演出に
振り切った作品のほうが観たかったなと。
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「映像研には手を出すな！」を一言で言うならば
「アニメ制作3人娘が描く実写劇」
2020年にアニメ＆実写映画化と
なかなかに注目が上がってきている本作。
アニメーションといっても
かなり「アニメ設定」に偏った原作を
実写映画ではバランス良く演出した印象。
乃木坂46のアイドル3人主演ということで
傍から見ると「客寄せパンダ」的にも感じるが
そこに関してはすごく3人の演技は好印象でした。
エンドロールでスタッフロールを
踏みつけてしまう演出は炎上しない？
と思ったのは自分だけだろうか・・笑。
５つ星評価
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