映画紹介「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」

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本日の映画紹介は
「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」です。

○原作・監督 MTJJ木頭
○脚本 MTJJ木頭 彭可欣 風息神泪
○製作 
北京寒木春華動画技術有限会社
北京基因映画影業有限公司
北京卓然影業有限公司
○封切日
2019年9月20日(字幕版:小規模公開)
2020年11月7日(吹替版:全国公開) 

■あらすじ
 妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製の劇場アニメ。この世には妖精が実在し、彼らの中には人間の格好をして社会に溶け込んでいるものもいれば、山の奥で隠れて暮らすものもいた。森で楽しい日々送っていた猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)は、人間たちによって森が切り開かれてしまったことから、暮らす場所を探して各地を放浪する。その旅の途中で妖精のフーシー(風息)、人間のムゲン(無限)と出会ったシャオヘイは、彼らとの交流を通じてさまざまなことを学び、成長していきながら、再び安心して暮らせる場所を求めて旅を続ける。(映画.com引用)


2009年に漫画連載
2011年にWEBアニメとして中国で
公開が始まった本作品。

原作者であるMTJJ木頭による
2Dアニメーション作品の劇場版。

2019年、日本でも字幕版の小規模公開。
そこから少しずつ名が広まっていき
2020年に日本語吹き替え版で全国公開。

物語は人間と妖精が共存する世界で
猫の姿をした妖精の小黒(シャオヘイ)
自身の居場所を求める冒険譚。

~映像・音楽~ 

監督は「MTJJ木頭」

原作・キャラ・アニメ監督として
総指揮を務めるその手腕がまずすごく。

中国国内興行収入 3.1億元(48億円)
実績も知名度も高い方だそうです。

BGMや音響演出も素晴らしく
日本アニメにも劣らない技術の印象。

少しセリフ無しのBGMシーン演出が
多かったかなぁという印象があります。

~演出・時間~ 
 
上映時間は101分

話の大筋は・・

暮らしていた場所を奪われた
猫の姿をした妖精の小黒(シャオヘイ)

同じ境遇で人間を忌み嫌う
妖精のフーシー(風息

その妖精の動きを鎮圧し
妖精との共存を望む人間のムゲン(無限

二人に出会い、葛藤を抱えながらも
自身の居場所、未来を求めようと旅する
猫の妖精:小黒(シャオヘイ)の物語です。

~見所ポイント~ 

①まっとうな2Dアニメーション

まずは本作が中国のアニメということ
原作、アニメ監督が同一人物ということ

そのなかでこの完成度はものすごい。

内容もすごく真摯で丁寧な印象で
特に日本アニメを参考にしたような
多くの要素があった気がします。

カメラワークの多彩な戦闘シーンとか
シュール&余白によるギャグシーンとか
ジト目とかキャラクター造形とか

中国アニメという偏見は
まったくもって気にする必要はないし
むしろ日本アニメに馴染む作風とも言える。

②人間と妖精の共存・テーマ性

自然豊かな背景描写や
人間と妖精の共存などのテーマが
すごくジブリっぽい印象がありますが

本作品の主人公:小黒(シャオヘイ)

人間との共存を否定するフーシー
人間と妖精の共存を求めるムゲン

それぞれの価値観や自身の居場所に悩み
そして自分の未来を求めるその姿は
王道的で実直なストーリーで良かった。

裏を返すと見たことのある作品とも
言えるかもしれないが、本作品に関しては
バランスも良く素敵なアニメ映画でした。

③戦闘シーンは必見

戦闘シーンの演出・視点・効果音etc
これは素直にすごいし作画数も多い。

あれだけのクオリティは日本でも稀だし
この迫力は必見。世界に引き込まれます。

~注意点~ 

①王道でシンプル

背景やテーマは「ジブリ」っぽいし
カメラワークは「ufotable」っぽいし
術・超能力は「ナルト」「アキラ」っぽいし

日本アニメを主軸に考えると
それぞれ「オマージュ」と言える面はあり

かつストーリーも王道でシンプルな展開の為
「過去の焼きまわし」という印象を持つ人も
いるかもしれない。

ただ本作品を見る限りはどの面も真摯に
丁寧に作りこまれていて良作の印象でした。

②世界観設定の説明

もともと原作アニメがあっての劇場版。
つまりその世界観設定の説明や描写は
細かく語られずに物語が進んでいきます。

ですのでその世界観や立ち位置や用語など
なかなか把握するのが大変なので注意。
WEBアニメが見れるなら見た方が得策かも。

③キャラの造形

真摯に丁寧に作られたアニメで
個人的には良作に感じていますが
1点・・ただ1点言っていいとするなら

キャラの造形、表情などは
やはりまだまだ日本アニメが優れていて
そこに慣れている人からみると物足りない

逆に日本のキャラ造形・表情が
優れすぎているのだろうとも思う・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」
 を一言で言うならば

人間と妖精の共存 選んだ未来は?  

中国で人気を博したアニメーションを
アニプレックス配給により吹替版として
2020年全国公開された本作品。

日本アニメのオマージュな面と
原作者の真摯で丁寧な制作努力。
3D部分は粗さを感じる面はあるものの
本作品は良作のアニメーション。

キャラ・テーマ・戦闘・音楽etc・・・
どれも日本アニメに馴染みやすい作りだし
全体的な完成度も良し。万人におススメ。


5つ星評価 3.5

(*’▽’)「映画紹介一覧はこちら」(*’▽’)



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コメント

  1. film より:

    Very good blog article. Really thank you! Keep writing. Corrine Karney Vtarj