マンガ紹介「ねじ式」

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本日のマンガ紹介は 「ねじ式」です。

○作者 つげ義春
○出版社 小学館
○掲載誌 月刊ガロ 
○発表期間 1968年
○ページ数 約20P

■あらすじ
 海岸でメメクラゲに腕を噛まれて静脈が切れた主人公の少年が、医者を求めて奇怪な街を放浪し、不条理な目に遇うという話。  

~ジャンル分類~ 
分類不可の不条理漫画 

~要素方程式~ 
[幻想]×[不思議]×[意味不明]
=[?]×[?]×[?]

夢を見たまま書いた。
その通りなのか、ストーリーは飛び飛び、
次々と物語りは変化していきます。

シュール・不条理な漫画家として、
巷で崇められている「つげ義春」
彼の作品を一度は読みたいと思い
この代表作に挑戦してみた。

出典:文庫版「ねじ式」

物語最初の1ページ。
ここから究極の不条理が始まる・・・。

たった20Pそこらの量にもかかわらず、
セリフ、背景、人物、描写・・・

意味は決して理解できないのだけれど、
すごく気になってしまう。
不思議な空間に引き込まれれていく。

驚異的な不条理というものが
読み終わったあと、あなたを包みます。

実は主演:浅野忠信さんで
実写の映画もあるのが地味に驚き・・。

~見所ポイント~ 

①ザ・つげワールド

作者の見た夢を
そのまま書いたと言われるこの作品。
その通りなのかすべてのシーンには
理解できない描写が多々登場する。

この作品のストーリーに
「筋」なんてないんだけれど
一応説明すると・・
メメクラゲに刺された主人公が医者を探す話です。

作品内の意味深な表現、理解不能な展開、
この作品から「読み取れるもの」はない。

出典:文庫版「ねじ式」
出典:文庫版「ねじ式」

住宅街から列車が出てくるシーン。
このシーンは非常に印象的なカットだ。

つげ義春さんは
精神の病にかかったと言われていますが
この作品の真意は何なんだろう。
自分は「表現の放棄」だと感じる。

読み取れるものがない作品なんて、
楽しむことも、深く感じることもできない。

作者に対して、何も感じられないし
もしかしたら向こう(作者)も
「感じられたくない」のかもしれない。

なんかもうレビューではないですが笑、
レビューしようもなく、まあとりあえず
作品を見ることから初めて理解が始まります。

~注意点~ 

①意味不明な世界

作者の夢の内容を描いたと言われるとおり
内容は、不可思議な内容になっています。

理解はできないと思う。
そもそも、夢の中の作品なのだから。

あるのは究極の不条理と
作者の頭の中を疑ってしまう疑心だけ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ねじ式」を一言で言うならば

誰も理解不能の第6感マンガ  

漫画も小説も作品には
「作者の意図を探しながら読む」
ということが必要だと思います。

それを発見したときは嬉しいし
別の見方が見えるときだから。

だけどこの作品を一生懸命読んだけど、
作者の意図がまったくわからなかった。
なので多少イライラしてます笑。

悔しいんで、何度も読んで
他のつげ義春さんの作品も読んでみたい。

この人がどんな人で
どうしてこの作品を描いたのか。
これはもう哲学ぐらい
答えのないものかもしれない。

評価なんてできるはずはない。
これは作者・作品との闘いだ・・。


個人的好み度
 ??%

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