マンガ紹介「ライアー×ライアー」

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本日のマンガ紹介は
「ライアー×ライアー」です。

○作者 金田一蓮十郎
○出版社 講談社
○掲載誌 デザート
○発表期間  2010-2017
○巻数 全10巻

■あらすじ
 ちょっとした遊びのつもりで友達の高校の制服を着て渋谷に来た20歳の湊(みなと)は、義理の弟・透と遭遇。訝しむ透をよそに、別人だと主張するが、なぜか透に気に入られてしまったようで、湊はこれを機に透の女癖の悪さを直させようと企む。(wikipedia引用) 

~ジャンル分類~ 
嘘から始まるラブコメ漫画 

~要素方程式~ 
[嘘]×[義姉弟]×[嘘]
=[JK]×[恋愛]×[義姉]


義姉弟である義姉の『湊』と義弟の『透』
思春期に透が起こした出来事をきっかけに
仲違いで疎遠な関係になってしまった。

物語の主軸は、遊びで女子高生姿で出かけた湊が
透とばったり遭遇。しかし弟は湊を別人物に認識。

あまりの恥ずかしさに別人「みな」として
「嘘」を通す湊だったが、なんと透は「みな」を
好きになって・・なんと二人は付き合うことに!?

出典:コミック「ライアー×ライアー」第3巻

義姉『湊』と女子高生『みな』の一人二役。

嘘が嘘を呼んで取り返しのつかない状況化で
湊は透に対し少しずつ恋愛感情を生んでしまう。

そんなキャッチーな物語で進んでいく
嘘から始まるラブコメ漫画といった感じです。

2021年に実写映画化決定。
同作者作「ジャングルはいつもハレのちグゥ」しか
知らない方は、是非本作品も読んでみては?

~見所ポイント~

①義姉の『湊(みなと)』

本作品のテーマである「嘘」の発端で
透の義姉である『湊』
別人の女子高生に扮する『みな』

同一人物で二人を演じるきっかけは
遊びで女子高生姿で出かけた際に透に会い
あまりの恥ずかしさに別人で突き通し

そしてそのまま二人は付き合うことに・・。

出典:コミック「ライアー×ライアー」第1巻

極度の潔癖症で義弟の透とは疎遠の湊は
女子高生姿の「みな」として透と恋愛関係に。

恋愛感情に疎い湊ですが
みなとして透に接していくうちに
次第に恋心を生んでいきます。

「嘘」が「次なる嘘」を呼んで
まさにタイトル通りのストーリーが進みます。

②義弟の『透(とおる)』

義姉にそっくりな「みな」に恋をして
同一人物と気づかず付き合う「透」

真剣な恋愛には疎く、常に隣に歩く女性が変わる
モテ男だが、女性遍歴に難がある透は
普段は感情表現が薄く、無表情な男の子。

女子高生「みな」との出会いをきっかけに
真剣な恋愛に向き合っていく透。

出典:コミック「ライアー×ライアー」第2巻

義姉の「湊」とは疎遠になっているが
湊とそっくりな「みな」に恋心を抱くと
純粋な気持ちをみせる姿に「湊」は困惑する。

物語後半には透の視点も描かれることになり
中盤まで湊視点でしか見れなかった透の心情が
わかっていく場面は見所です。ここは面白かった。

③嘘から始まる一人二役

嘘から始まる一人二役のラブコメディ。
個人的に面白いと思うのは「対比」です。

義姉の「湊」は透とは疎遠であり
別人の「みな」は透と付き合うことに。

そしてこの「対比」が色濃く面白くなるのは
義姉の「湊」としても透と仲良くなりたいと

次第に「湊」としても「みな」としても
もはや本人も混乱していく「恋愛感情」が
複雑に交差していく展開が面白い。

出典:コミック「ライアー×ライアー」第3巻

湊として接し、みなとしても接し
次第にこの恋の先が見えなくなってくる姿は
今までにないラブコメディの感覚が味わえます。

特に7巻以降からの物語の進展やわかる事実は
かなり面白いので是非楽しみに読んでください。

~注意点~ 

①中だるみ

嘘が嘘を呼ぶ展開は面白いのですが
作者独特なテンポと淡々さも相まってか

中盤までの展開は「中だるみ感」が否めないか。
これはちょっと読んでいて感じました。

それは序盤でもう二人が付き合うので
ある意味お互いの気持ちが割れている面も
ラブコメとしてはやはりデメリットが大きい。

その部分を一人二役の「嘘」という面で
面白く描いていくんですが、ちょっと展開不足。
ここはなんとか7巻ぐらいまで我慢。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ライアー×ライアー」を一言で言うならば

嘘が嘘を呼ぶラブコメディ  

タイトルはライアー×ライアー

の「みな」とをつく「湊」
をついてさらに重ねる

嘘×嘘は色んな意味がありそうで
全巻読了後にタイトルの意味は考えてみたい。

嘘と嘘が重なり、一周回って本当に。
ライアー×ライアー本当の恋?
そんな意味もあるのかなぁと思いました。


個人的好み度
 64%

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