マンガ紹介「イチケイのカラス」

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本日のマンガ紹介は 「イチケイのカラス」です。

○作者 浅見 理都
○出版社 講談社
○掲載誌 モーニングKC
○発表期間 2018-2019
○巻数 全4巻

■あらすじ
 エリート意識の高い堅物の判事補が、地方裁判所の第一刑事部(通称:イチケイ)に配属され、物腰はやわらかいものの得体のしれない上司や、変わり者だがキレ者で民衆人気の高い先輩判事に翻弄されつつ、成長する姿を描いた裁判官漫画。実在の法律家、櫻井光政(桜丘法律事務所)、片田真志(古川・片田総合法律事務所)を監修に迎え、裁判の実情や裁判官あるあるなどをユーモラスに盛り込んだ作品。(マンガペディア引用)

~ジャンル分類~ 
裁判官漫画 

~要素方程式~ 
[裁判]+[刑事部]+[出会い]
=[カラス]


判事補である若手:坂間が配属となったのは
地方裁判所第一刑事部(通称:イチケイ)。

真面目でエリートな坂間はそこで
ちょっと変わった裁判官二人と出会うことになる。

出典:コミック「イチケイのカラス」第1巻

裁判官が主人公という珍しい題材作品で
2021年に竹野内豊主演でドラマ化が決定

タイトルの「イチケイ」は第一刑事部の略称。

「カラス」は上記画像のように
裁判官:入間が坂間に声をかけた場面があり

作中ではカラスの神話の話が登場するものの
カラスの真意は直接的には語られません。

~見所ポイント~

①判事補の坂間

エリートで真面目で堅物で・・

裁判所見学の中学生達への質問へも
堅物な回答で空気を冷やす本作の主人公。

ある意味「裁判官っぽい」印象そのままで
第一刑事部で出会う人達の変わり者っぷりに
戸惑いながらも少しずつ成長を見せる。

出典:コミック「イチケイのカラス」第1巻

裁判官の「仕事」を語る坂間。

自身の仕事に対しての「誇り」を強く持ち
判事補の仕事のなかで「葛藤」を持つこともある。

そのなかで変わり者?な判事二人
「入間」と「駒沢部長」との出会いで
どのような変化を見せるかは見所です。

②元弁護士の入間

本作品では主人公以上に目立つキャラ。
元弁護士で裁判官という道へ進んだ入間は
小太り、変わり者で不思議な魅力を秘めています。

駒沢部長との出会いから
自身の弁護士としての仕事の葛藤を超え
裁判官としての「誇り」を強く持つキャラ。

出典:コミック「イチケイのカラス」第2巻

判決時の印象に残る一コマ。すごい笑。

入間は弁護士時代に「裁判」の在り方に葛藤し

「検察官は強すぎる正義感と・・・
弁護士は無力感と戦わなければならない」


このような葛藤を抱えながら出会った駒沢部長の

「ここまで調べてもらったのだから仕方がない・・・
という気持ちになるまでもっていく。
そのことを『成仏させる』と私は呼んでいるのですが」


「被告人を『成仏』させることができなければ
刑事裁判官は失格と言えるでしょう。」


この言葉で入間は裁判官への道に進むことになる。

③第一刑事部の駒沢部長

坂間が配属となった第一刑事部の部長で
何気にインパクトのあるセリフを放つ駒沢部長。

出典:コミック「イチケイのカラス」第4巻

裁判の在り方に葛藤する入間を
裁判官への道に変えるきっかけを作ったり

判事補の坂間に対してほっこりしながらも
ここぞの問いかけやセリフには強みがあったり

本作品でもかなりキーマンな印象のキャラ。

④裁判官漫画としての見せ方

地味です。それは仕方がない。

どんな作品のどんな物語でも
「目的」に対して「行動」をして
何かを達成したり逆転することにこそ

ドラマや展開が生まれてくるわけで
そういう観点でいくと裁判官という仕事は

「判断」をくだす仕事であり
その行動自体にはドラマ性が無い。

その作品テーマ最大の難点に対して本作品は

・判決までの経緯や思慮に重きをおく
・説明じみずに割とほっこりでスローな展開
・コマ割りや文字量なども見やすさ重視
・実際の裁判関係者監修のリアルさも納得


読んでみると裁判官テーマでありながらも
すごく漫画作品として上手く落とし込んでいて
完成度は高くすごく面白い作品だと思う。

~注意点~ 

①どうして全4巻・・(;´・ω・) 

本作品最大の謎。

2018年連載作品というのに
あまりに流通・発行部数が少ないのか
かなりコミック探すのに疲れました笑。

2021年ドラマ化前には
重版もされて世に出回るとは思いますが
人気度が低かったのか・・

そしてそういった関係もあってか
打ち切り?なのか全4巻で唐突に終わってしまう。
終わり方も打ち切りのようにあっけなく残念。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「イチケイのカラス」を一言で言うならば

坂間 カラスになれ  

タイトルの「カラス」の由来はなんだったのか。

ひとつは裁判官の法服の「黒」
「何者にも染まらない」という意味合いを持ち
単純に黒という要素が繋がること

ひとつは作中でカラスの神話性にもある
「自由身勝手な面も救いを与える面もある」
と語られていく場面が登場すること

そしてもうひとつ。個人的に感じるのは
カラスは日本では「忌み嫌われる存在」ですが
世界では神話など崇高な生き物とされる国もあり

その「二面性」という部分が「裁判官」という
被告や被害者など「判決」というひとつの行為が
ある人にはで、ある人には不幸を呼ぶこと

そういった正解のない「二面性」
カラスとして比喩した表現だったのかなと
入間が坂間に放った言葉に含まれる真意を
勝手に予想してみました。

皆さんはどう思うでしょうか?


個人的好み度
 79%

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