映画紹介「ばるぼら」

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本日の映画紹介は 「ばるぼら」です。

出典:映画公式サイト(画像リンク)

○原作 手塚治虫
○監督 手塚眞 ○脚本 黒沢久子 
○撮影監督 クリストファー・ドイル、蔡高比
○音楽 橋本一子
○製作 ザフール
○封切日 2020年11月20日

R15指定

本作品はR15指定で15歳未満は鑑賞禁止です。


■あらすじ
 異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰る。大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが……。(映画.com引用)


手塚治虫先生が大人向けとして描いた
1970年代の退廃的エロティシズム奇譚。

売れっ子小説家で異常性欲に悩まされる
美倉洋介が、ある日新宿でばるぼらという
フーテン女に出会うことで物語は始まる。

稲垣吾郎と二階堂ふみのダブル主演実写化。

日本・ドイツ・イギリスの合作という点や
非常に色濃い原作漫画の実写化ということで
どのような作品となるか予想不可能な作品。

~映像・音楽~ 

監督は「手塚眞」
原作者:手塚治虫先生の息子さんという事で
親の作品を子が実写化という珍しい関係性。

日本・ドイツ・イギリスの合作ということで
撮影監督に「クリストファー・ドイル」
その他関係者には日本だけではない面々。
 
音楽は「橋本一子」
個人的に音楽は非常に印象に残っていて
本作の退廃的で妖艶な世界観にマッチする
ジャズテンポの音楽は見事で主張が強かった。

~演出・時間~ 
 
上映時間は100分

作品全体に漂う「退廃的」「妖艶」な雰囲気を
撮影監督:クリストファー・ドイルの適用による
カメラワークや陰影の演出が光っていた印象。

また音楽のその主張の強さも相まってか
世界観に引き込まれる力は圧巻のものがあり
時間を気にせず夢中になれる作品でした。

~見所ポイント~ 

①二階堂ふみのヌード

本作品ひとつのテーマに「男女の愛欲」があり
本作でも小説家の美倉洋介の前には数々の女性が。

ばるぼらというフーテン女を演じた「二階堂ふみ」
朝ドラ女優とは思えないその妖艶さとヌード。

カメラワークと陰影の表現に乗ったヌードは
本作もうひとつのテーマの「芸術」にも迫るような
この映画のひとつの大きな見所だと思います。

またそのヌードシーン(3回?)の
時間の長さも必見。余韻含め印象は強く残る。

②愛と狂気の世界

当ブログで原作の漫画紹介をした際は
本作テーマを「男女の愛欲」「芸術の真理」
と二つに絞って挙げましたが

実写映画の本作では「男女の愛欲」が
主軸であったのではないかと思う。

その点での女性の魅せ方や男性の視線だとか
ここぞの場面でのカメラワークや陰影の演出は
個人的にすごく引き込まれたので必見です。

~注意点~ 

①原作と実写の限界

原作の「退廃的」「狂気的」な面は
映像作品としては綺麗に表現していたが

原作後半からのばるぼらの母のビジュアルや
オカルト、魔術などのシーンが登場した際は
さすがに浮いて世界観から抜けてしまった笑。

ここはそもそも原作の実写限界というか
折角の映像表現でも耐えきれない違和感。

そう考えると本作の実写映像化は
どこまでが正解だったのかなぁと悩む。

②説明カットの感覚映画

映像・表情・視線・音楽・陰影etc
とにかくセンス(感覚)に振り切っていて
物語としての説明は限りなく薄い。

また原作同様に「ばるぼら」という女の
神秘的かつミステリアスな魅力という部分は
最後まで詳しくは語れないにしろ

それでも本作はかなりの端折り方なので
おそらく作品全体の納得感は薄いので注意。

③ばるぼらが女性に変わる場面

全体的な映像表現は素敵だったんですが
原作でも個人的に重要視する「ばるぼら」が
洋介の前で「女性」として変わる名場面。

本作でも一番そこを期待していたんですが
割とあっさりしていて笑、ちょっとがっくり。

映像表現、心情、視線、音楽etc
ここぞの表現を期待していたんですが
ここは監督とは趣向が違っていたのかも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ばるぼら」を一言で言うならば

退廃的エロティシズム奇譚  

手塚治虫の大人向け漫画である
男女の愛欲を描くエロティシズム奇譚
稲垣吾郎と二階堂ふみで実写化した本作。

非常に感覚的で狂気的な世界観で
映像美で突き進んでいく本作品は
鑑賞後の独特な「余韻」が強烈に残る。

美倉洋介が物語序盤に妖艶な女性から
先生の小説好きよ。アタマ使わなくていいから
と言われたことが今では頭に残っていて

まさに本作もセンス(感覚的)で突き進み
物語性や理屈ではなく、感覚に身を任せて
アタマを使わず「感じて」楽しむような
芸術的な面で楽しむ方が良いのではないかと。
 

5つ星評価 3.5

(*’▽’)「映画紹介一覧はこちら」(*’▽’)



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