本日のマンガ紹介は
「映画大好きポンポさん」です。
○作者 杉谷庄吾【人間プラモ】
○出版社 KADOKAWA
○掲載サイト pixiv(ポンポさん)
○発表期間 2017年4月 ~
○巻数 既刊3巻(2021年6月現在)
■あらすじ
ポンポさんは敏腕映画プロデューサー。映画の都ニャリウッドで日夜映画製作に明け暮れていた。ある日アシスタントの“映画の虫”ジーンはポンポさんから突然、「この脚本は君に撮ってもらうから」と監督に指名され!?(pixivコミックサイト引用)
~ジャンル分類~
映画製作漫画
~作品要素~
世界観(world)
映画製作会社テーマ(theme)
映画クリエイター魂引力(catchy)
映画愛pixiv上で瞬く間に50万ビューを
突破した話題の作品の書籍化作品。
舞台は映画の都ニャリウッド。
映画製作会社敏腕プロデューサーの
ポンポさんとアシスタントのジーンが描く
映画愛、クリエイター魂を魅せる
映画製作を舞台にした作品。
非常にテンポの良い展開とセリフ
また映画愛に溢れる映画製作を軸に
描かれる本作品はとても魅力的です。
2021年6月にアニメ映画化。
~見所ポイント~
①ポンポさん
映画製作会社敏腕プロデューサーの
ポンポさんは情熱的でカリスマ性が強く
人を引き付ける魅力に溢れる。
作中ではポンポさんのプロデュースしていく
映画作品のキャスト選択、脚本、運営、撮影etc…
テンポ良く描かれる映画製作の舞台裏は魅力。
絵柄はデフォルメが強く特徴的な画風。
②ジーン
ポンポさんの映画製作会社で
ポンポさんのアシスタントを務めるジーン。
彼は一言で言えば「映画の虫」
鬱々とした青春を送り映画しかない彼だが
その「光の無い目」はクリエイター資質だと
ポンポさんに期待を置かれるアシスタント。
実は本作見所のもうひとつは
間違いなく「クリエイター魂」の部分で
映画製作やプロデュースをポンポさんが
映画編集やクリエイターをジーンのように
わかりやすいテーマの二分が魅力です。
ポンポさんから急遽、告知CM製作依頼
またそのまま映画監督を任されてからは
編集作業、クリエイターサイドのテーマが
ジーンを主軸に描かれていきます。
③映画愛、クリエイター愛
映画製作やクリエイターについての
自論を語るポンポさんの「語り」は必見。
やはり映画製作や運営はポンポさんで
編集やクリエイターをジーンに焦点を当てて
そのテンポの良さとわかりやすさが心地よくて。
「幸せは精神創作を鈍らせる」
「精神世界の広さがクリエイター資質」
「2時間半とか長い映画は全部イヤ」
「映画は90分以下に収めるべき」
作中で語れるポンポさんの映画哲学。
個人的には異論はなく同意できるものでした。
特に上映90分の映画自論は自分も同意。
娯楽としての「テンポ」「わかりやすさ」は
そのまま本作自体の漫画構成にも通じます。
~注意点~
①内容は限りなくライト
「映画愛」「クリエイター」など
かなり映画に特化した深い初印象ですが
実際はその絵柄のポップさやテンポ然り
とにかく「わかりやすさ」重視のWEB漫画。
展開もかなりのトントン拍子も相まって
「浅い」「薄い」印象を持つ可能性はある。
まあ本作のかじ取り方が「合わない」と
ダメな人はダメな気がする作品とも思う。
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「映画大好きポンポさん」を一言で言うならば
「プロデュース&クリエイター」
映画だけでなく「創る側」のテーマは
世の中数多の作品があると思いますが
本作はその中でも
「プロデュース」のポンポさんと
「クリエイター」のジーンという
ものづくりの二大テーマを限りなく
「テンポ」と「わかりやすさ」特化した
映画製作題材の面白い漫画です。
WEB漫画らしいライトなわかりやすさと
時折語る映画に対する自論の深み部分が
絵柄も相まって独特な魅力を秘めています。
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