本日の映画紹介は 「神在月のこども」です。
○原作 四戸俊成
○監督 四戸俊成 白井孝奈
○脚本 三宅隆太 瀧田哲郎 四戸俊成
○主題歌 miwa「神無-KANNA-」
○制作 ライデンフィルム
○封切日 2021年10月8日
■あらすじ
母を亡くした少女カンナは、大好きだった“走ること”と向き合えなくなり、鬱々とした毎日を過ごしていた。そんなある日、母の形見に触れたカンナの前に、神使の兎・シロが現れ、人々と神々の境界をまたぐ壮大な旅へと彼女を誘う。目指すのは、全国から神々が姿を消す神無月(10月)に神々を迎えてまつる“神在月”の出雲。鬼の少年・夜叉に行く手を阻まれながらも、自分を信じて走り続けるカンナだったが……。(映画.com引用)
~映像・音楽~
監督は「四戸俊成 白井孝奈」
原作も務めた四戸俊成さんは監督としては
初作品ということだそうで。
主題歌はmiwa「神無-KANNA-」
本作品テーマの象徴にもある「走る」
という部分に沿った爽快な主題歌は魅力。
アニメ制作は「ライデンフィルム 」
ちょっとあまり良い噂を聞かないので
少しここは不安要素な気がします。
~演出・時間~
上映時間は99分。
物語導入は母を亡くした少女カンナがある日
母の形見に振れた瞬間不思議な神々との
出会いから始まる低年齢向けファンタジー。
その後カンナは全国から神々が姿を消し
神々が集まる“神在月”の出雲を目指す。
少女が人々と神々を結ぶ重要な役割を担い
また母に出会うことを夢見て走りだす物語。
上映時間自体はちょうどいい長さなんですが
途中までの爽快感が少なく体感は長かったです。
~見所ポイント~
①二つのテーマ
本作品は二つのテーマに分けられる。
ひとつは古き良き日本の出雲の話。
神々の集まる神在月の出雲へ向かい
神々と人々の縁を結ぶ少女カンナ。
もう一つは幼い頃に母を亡くし
好きだった「走ること」に前向きに
なれずにいた少女カンナの成長物語。
ストーリー自体は非常にシンプルで
この二つのテーマを「走る」という要素で
物語を展開していきます。
~注意点~
①成長物語として
少女カンナの成長物語として
亡くなった母への想いや出雲への道のり。
そのテーマは「走る」という要素で
動き出していくシンプルな構成。
シンプルな点は全く悪くないにしても
ここの演出がどうにもピンと来ない印象で。
間延び感、キャラの魅力、脚本
全体的に「低年齢向き」なのは注意。
あとは父親キャラの薄さも残念。
②少女カンナの声優
個人的にはここが一番気になっていて
カンナ声優の「少女」役はハマってなくて
ちょっと声質や声色含め大人過ぎていた印象。
もう少し少女らしさは欲しかった。
③ライデンフィルム
あまり良い噂を聞かないライデンフィルム。
本作でもそのクオリティはイマイチな印象で。
特に本作品の「走る」という最重要要素の
アニメ演出はもう少し力を入れて欲しかった。
miwaの主題歌が良かっただけにより惜しい。
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「神在月のこども」を一言で言うならば
「少女カンナの走る成長物語」
神々との出会いや母への想いを
「走る」という要素で繋ぐ少女の成長。
題材や脚本はすごくいいはずですが
作画動画、キャラ、声優、演出などなど
どれをとってもイマイチ・・というより
「低年齢向き」な印象の作品です。
夏目友人帳の「児童向け版」のような。
小学生中学年までのお子さんがいる
親子で観に行くには良い作品かなと思います。
5つ星評価
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