本日のマンガ紹介は 「バオー来訪者」です。
○作者 荒木飛呂彦
○出版社 集英社
○掲載誌 週刊少年ジャンプ
○発表期間 1984~1985
○巻数 全2巻(文庫版・コンビニコミック全1巻)
■あらすじ
主人公は、生物兵器「バオー」へと改造された青年「橋沢育朗」と予知能力を持つ少女「スミレ」の二人。バオーの超人的能力を狙う、政府系の秘密組織「ドレス」からの逃避行を中心に、二人の成長と相思をつづった物語。(wikipediaより引用)
~ジャンル分類~
王道ヒーロー漫画
~要素方程式~
[荒木飛呂彦]×[改造人間]×[初期]
=[王道]×[独特表現]
荒木飛呂彦先生の
「ジョジョの奇妙な冒険」の前に描いた作品。
生物兵器と化した主人公が、
悪の組織と戦いながら
少女を守り抜いていくという
非常に王道的なストーリーです。
(見た目は全然王道じゃないけど笑)
バオー・リスキニハーデン・セイバー!
なんて叫んじゃう主人公は
王道的という以外に言葉はありません笑。
~見所ポイント~
①主人公の宿命
あらすじを見るとおり、
非常に宿命的な主人公の
動機・生き様を中心に描かれていて
ストーリーの基本軸をしっかりと描く。
主人公のしっかりとした
「動機」を描こうとしている作風は、
見所だし、見ていて応援したくなる。
まさに王道ヒーローを
テーマに目指している作品に感じる。
そういう点において
主人公「バオー」はかっこいい!
今の荒木先生の画力で書いて欲しいな。
②擬音表現の始まり
代表作「ジョジョの奇妙な冒険」で
有名な擬音表現は本作品から垣間見える。
作品中は「バルバルバル」のような、
見たら忘れないような擬音表現が次々に。
「バルバルバル」はちょっと驚きでした笑。
③ジョジョに通じる表現群
バオーの登場シーンで
同じようなコマを何度も使い
「これがッ」「これがッ」なんてシーンは
ジョジョ第一部の
ディオ初登場シーンを彷彿とさせます笑。
(馬から降りる際のあの印象的なシーン)
ああいう独特の表現は見所ですね~。
④特徴ある台詞
すでにこの作品で作者独特の
熱い台詞とインパクトが垣間見れます。
主人公の熱い心情と印象に残る台詞は
この作品において大きく感じることができます。
~注意点~
①独特な雰囲気
マンガとしての構成力に力があるというよりも
作者独特の雰囲気がモロににじみ出ているので
その観点からはとっつきにくい作品かもしれない。
あの「ジョジョの奇妙な冒険」を世に出した
「荒木先生の初期作品」として楽しめば良いかと。
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「バオー来訪者」を一言で言うならば
「バルバルバル!バオーがやって来た!」
王道ヒーロー漫画ではあるが
初見で作者ブランド抜きでみるだけでは、
奇妙な漫画作品にしか思えません。
荒木先生の漫画哲学がにじみ出る作風として
ものすごく見所が詰まっている作品です。
何よりこの主人公「バオー」は
荒木作品の中でも自分は気に入っています。
まあ、荒木先生ファン以外の方へ
おススメできるかと言えば・・・
そのままスルーでもいいかなぁとも。
アニメ・OVAもあるので
興味のある方は下部リンクをご覧ください。
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