本日のマンガ紹介は 「ヨシボーの犯罪」です。
○作者 つげ義春
○出版社 小学館
○掲載誌 月刊ガロ
○発表期間 1979年
○ページ数 約15P
■あらすじ
ヨシボーのちょっとした罪悪感と
高揚感が織り成すある日のお話。
~ジャンル分類~
分類不可の謎漫画
~要素方程式~
[意味不明]×[幻想]×[衝撃]
=[?]×[?]×[?]
「ねじ式」で紹介した「つげ義春」。
今回もつげ義春ワールド前回の作品紹介。
※下部リンク「ねじ式」もご覧ください。
「うまそうな女か、まずそうな女か・・・・・、
ピンセットで一センチほど刺してみるとほぼわかる」
衝撃的な文章からスタートする「ヨシボーの犯罪」
内容は、これまた説明不可能な作品です。
完全に病んでいる作品なことは確かです。
~見所ポイント~
①わけがわからない
本作品を簡単に解説すると
雑誌の女性をピンセットでつまみ
その罪悪感から次々と不安になっていく
ヨシボーのお話です。
先ほど載せた画像の続きは
雑誌の中から取り出した女を
ピンセットで摘んでもりもりと食っている。
この時点でヨシボーの精神状態が
普通ではないことがわかる。
スケール感の崩れた画風も不気味だ。
その後、ピンセットをどこかに
廃棄しなければいけないと焦るヨシボー。
兄に自転車修理を頼まれるも
ヨシボーはピンセットを処分しようと、
まずピンセットを洗う。
歩いていた女子大生の目を気にしつつ
なぜか和室に積み上げた布団の山に乗り
天井に吊るされたタオルに
ピンセットを隠すつもりだったが、
女子大生に見つかり断念。
T君に自転車を借りて隣町に行くヨシボー。
硝酸に溶かせばと考えるが
どれが硝酸かわからず困るヨシボー。
途中、宿屋があったり古い家屋を発見したりと
テンションがあがってきたヨシボーは・・・
「温泉もあるんだ」
「ああ嬉しくなっちゃった」
「みんなにも教えてあげよう」
ピンセットのことなんか忘れて自転車にまたがる。
これで終了です。
結局何の漫画かと言われると不明で
精神障害を持った人物の心理を表した漫画なのか
それとも不思議な世界観を表現した作品なのか
これまた作品が破綻しているので読み取れない。
個人的に本作品で感じるのは
「罪悪感が消える瞬間」かなと。
結局ヨシボーは
ピンセットのことを忘れたけど
もしかしたらまた
思い出すかもしれないし
不安になるかもしれない。
~注意点~
①意味がわからない
作者つげ義春さんの「奇妙な世界」を
理解しようとするとたぶん混乱する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ヨシボーの犯罪」を一言で言うならば
「起・承・転・結」
起承転結が揃わないだけで
ここまでマンガは崩れるのか。
夢のなかにいるような作品。
本当に奇怪な作品だ。
これもまた評価できない。
まだまだ作者との闘いは続く・・。
個人的好み度 ??%
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