本日のマンガ紹介は 「ヨシボーの犯罪」です。
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/ヨシボーの犯罪-213x300.jpg)
○作者 つげ義春
○出版社 小学館
○掲載誌 月刊ガロ
○発表期間 1979年
○ページ数 約15P
■あらすじ
ヨシボーのちょっとした罪悪感と
高揚感が織り成すある日のお話。
~ジャンル分類~
分類不可の謎漫画
~要素方程式~
[意味不明]×[幻想]×[衝撃]
=[?]×[?]×[?]
「ねじ式」で紹介した「つげ義春」。
今回もつげ義春ワールド前回の作品紹介。
※下部リンク「ねじ式」もご覧ください。
「うまそうな女か、まずそうな女か・・・・・、
ピンセットで一センチほど刺してみるとほぼわかる」
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/1ヨシボー1.jpg)
衝撃的な文章からスタートする「ヨシボーの犯罪」
内容は、これまた説明不可能な作品です。
完全に病んでいる作品なことは確かです。
~見所ポイント~
①わけがわからない
本作品を簡単に解説すると
雑誌の女性をピンセットでつまみ
その罪悪感から次々と不安になっていく
ヨシボーのお話です。
先ほど載せた画像の続きは
雑誌の中から取り出した女を
ピンセットで摘んでもりもりと食っている。
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/2ヨシボー2.jpg)
この時点でヨシボーの精神状態が
普通ではないことがわかる。
スケール感の崩れた画風も不気味だ。
その後、ピンセットをどこかに
廃棄しなければいけないと焦るヨシボー。
兄に自転車修理を頼まれるも
ヨシボーはピンセットを処分しようと、
まずピンセットを洗う。
歩いていた女子大生の目を気にしつつ
なぜか和室に積み上げた布団の山に乗り
天井に吊るされたタオルに
ピンセットを隠すつもりだったが、
女子大生に見つかり断念。
T君に自転車を借りて隣町に行くヨシボー。
硝酸に溶かせばと考えるが
どれが硝酸かわからず困るヨシボー。
途中、宿屋があったり古い家屋を発見したりと
テンションがあがってきたヨシボーは・・・
![](https://manga-beta-beta.com/wp-content/uploads/2020/05/3ヨシボー3.jpg)
「温泉もあるんだ」
「ああ嬉しくなっちゃった」
「みんなにも教えてあげよう」
ピンセットのことなんか忘れて自転車にまたがる。
これで終了です。
結局何の漫画かと言われると不明で
精神障害を持った人物の心理を表した漫画なのか
それとも不思議な世界観を表現した作品なのか
これまた作品が破綻しているので読み取れない。
個人的に本作品で感じるのは
「罪悪感が消える瞬間」かなと。
結局ヨシボーは
ピンセットのことを忘れたけど
もしかしたらまた
思い出すかもしれないし
不安になるかもしれない。
~注意点~
①意味がわからない
作者つげ義春さんの「奇妙な世界」を
理解しようとするとたぶん混乱する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ヨシボーの犯罪」を一言で言うならば
「起・承・転・結」
起承転結が揃わないだけで
ここまでマンガは崩れるのか。
夢のなかにいるような作品。
本当に奇怪な作品だ。
これもまた評価できない。
まだまだ作者との闘いは続く・・。
個人的好み度 ??%
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