映画紹介「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

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本日の映画紹介は
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」です。

出典:amazon prime

○原作・総監督・脚本 庵野秀明 
○監督  摩砂雪 鶴巻和哉
○音楽 鷺巣詩郎
○製作 カラー
○封切日  2009年6月27日

補足

本作はTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』
を新設定・再構築した劇場版シリーズです。
全4部作のうちの第2作目にあたります。

注意

本記事はネタバレを含んでおります。

■あらすじ
 汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り、自ら戦うことを選んだ14歳の少年、碇シンジ。そんな彼のもとに、新たにエヴァ2号機とそのパイロット、式波・アスカ・ラングレーらが加わり、謎の敵“使徒”との戦いは激化していく……。TV版に登場しなかった新キャラ、真希波・マリ・イラストリアスや新メカのエヴァンゲリオン仮設5号機なども登場。(映画.com引用)

TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を
庵野秀明により再構築された劇場版シリーズ。

本作はその第2作目となり
前作「序」に続き二作目は
物語構成を指す序破急の「破」を表す。

前作「序」が過去シリーズをなぞり
本作「破」では物語展開が大きく揺らぐ。

~映像・音楽~ 

総監督は「庵野秀明」
TVアニメシリーズに続き新劇場版でも
監督・脚本を務めエヴァンゲリオンと言えば
アニメ史にも残る有名作品だと思います。

製作はTVシリーズの「GAINAX」から
庵野秀明さん設立のスタジオカラーへ変更。

音楽は「鷺巣詩郎」
前作「序」で少し紹介をしましたが
少女漫画原作アニメの「彼氏彼女の事情」
庵野秀明さん監督で音楽が鷺巣詩郎さん。

そして本作の「破」の日常シーンBGMで
「彼氏彼女の事情」のあの音楽に耳が動き
庵野秀明×鷺巣詩郎の関係性に「ニヤリ」
した方は何人位いたのだろうか( *´艸`)

~演出・時間~ 
 
上映時間は108分

前作「序」より10分増の本作ですが
新展開、新キャラ、内容量、新要素etc…
とにもかくにもその「濃さ」は特徴的で

おそらく全4部作のなかでも
一番印象的に残った作品でした。

ここからは大きく展開が変化し
新たな要素や伏線など盛りだくさんで
とても容易に語りつくせないので笑

かいつまんで見所を紹介できればと・・。

~見所ポイント~ 

①真希波・マリ・イラストリアス

まずは何と言っても冒頭で
新エヴァ「仮設5号機」と共に登場する
真希波・マリという新キャラが重要ポイント。

マリは漫画版14巻番外編として
ユイ・ゲンドウなどの過去の冬月研究室の
場面で登場している。

ただ本作劇場版は新しい世界線・展開で
必ずしも同一キャラかと言えば疑問はある。

とにかくマリの登場で大きく展開は揺らぐ。

②二作目「破」の新展開

TVアニメシリーズに準えるなら
弐号機パイロット「アスカ」登場や使徒との闘い
参号機の使徒乗っ取り、ダミープラグ発動など

物語中盤まではまだ旧作に沿った印象ですが
おそらく一番の「異変」に気付くのは
参号機の起動実験に乗るパイロットでしょう。

漫画版、旧アニメではシンジの同級生でもある
「鈴原トウジ」がエヴァに搭乗するのに対して
本作では「アスカ」が搭乗することになります。

③旧作との違いや比較

本作「破」からはそもそも新展開で
比較にならない要素が多いんですが
見ていて気になった要素をまとめます。

旧アニメとの比較

①アスカの名前の変化
【旧】惣流・アスカ・ラングレー
【新】式波・アスカ・ラングレー

②セカンドインパクト発動
【旧】アダム1体とロンギヌスの槍
【新】アダム?4体と4本の槍

③一国のエヴァ保有数限度
【旧】旧作には特に無い設定
【新】3体までの制限

④6号機:Mark.06(マーク・シックス)
【旧】全く登場しない
【新】渚カヲルが搭乗する

まあ「破」からは新展開過ぎるので(汗)
詳しくは是非自分の目でお確かめを・・。

④とにかく終盤の衝撃に尽きる..

とにかく本作「破」の一番の見所は
やはり新展開、終盤の「衝撃」に尽きます!

ここからの新展開はあまりに唐突過ぎて
謎や伏線など考察もし始めると終わらないので
本当にサラリと説明(ネタバレになります・・)

終盤展開まとめ(ネタバレ)


ジオフロント内に侵入した使徒により
捕食されてしまった綾波レイを助けるため
神に近い覚醒?「疑似シン化」によって
吸収されていたレイを助け出すことに成功。

しかしその代償で「光の巨人」となり
サードインパクトを引き起こそうと
暴走してしまうシンジとエヴァ初号機

すると月面から6号機に乗って登場する
渚カヲルが槍によって初号機のコアを貫き
サードインパクトを食い止めた・・。

この終盤にかけてのシーンはすごかった。

急展開についていけいないのは置いといて笑
シンジが綾波レイを助けようと感情を露わにする
あの終盤は世界観に引き込まれる事間違い無し。

おそらく漫画・旧アニメを含めたなかでも
シンジが「誰か」の為に感情を表に出した場面では
随一のシーンだったと思える瞬間でした。

~注意点~ 

①新展開に急展開に新要素に謎に

エヴァの魅力のひとつは「わからなさ」だ。

良い作品は説明過多にならずとも
「語る」ことができる面があると思うなか

エヴァはその中でも「謎めき」に突出していて
あまりに「わからない」展開は謎が謎を呼び笑

TVアニメ放映当初1990年代半ばと言えば
まだそこまでネットやSNSなど普及が薄い時代に
多くの人が語り合いに夢中になったことで
話題になった面もあるのではないかと思う。

ただそれにしても本作「破」での急展開は
作品理解に追いつくスピードの速度が超特急
視聴者はきっと置いてけぼりになると思う。

この点はやはり賛否両論。
特に旧アニメの記憶が強いと要注意。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」
 を一言で言うならば

庵野秀明による新しいエヴァ  

とにかく本作「破」で庵野秀明による
新しい「エヴァンゲリオン」が始まります。
(amazon primeで第1~3部作まで放映中)

全4部作の2部作目で急展開を魅せはじめ
特に本作終盤のシーンは圧巻で刺激的。
内容量や盛り上げ方などどの面から見ても
本作「破」はワクワクする映画だったと思う。

全4部作の中では個人的に一番おススメ。

5つ星評価 4.3

(*’▽’)「映画紹介一覧はこちら」(*’▽’)



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