本日の映画紹介は 「ぼくらのよあけ」です。
○原作 今井哲也
○監督 黒川智之 ○脚本 佐藤大
○キャラデザ 吉田隆彦
○音楽 横山克
○制作 ゼロジー
○封切日 2022年10月21日
■あらすじ
西暦2049年の夏。阿佐ヶ谷団地に住む小学4年生の沢渡悠真は、もうすぐ地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、沢渡家の人工知能搭載型家庭用ロボット・ナナコがハッキングされてしまう。犯人は「二月の黎明号」と名乗る未知の存在で、宇宙から1万2000年の歳月をかけて2022年に地球にたどり着いたもののトラブルで故障し、阿佐ヶ谷団地の一棟に擬態して休眠していたのだという。二月の黎明号から宇宙に帰るのを手伝って欲しいと頼まれた悠真たちは、極秘ミッションに乗り出す。(映画.com引用)
「月刊アフタヌーン」2011年連載の
SF宇宙題材「ぼくらのよあけ」を
アニメーション映画化した本作品。
宇宙、彗星到来に夢中な小学4年生の
沢渡悠真はある日、家庭用AIロボのナナコが
ハッキングされてしまう事件に出会う。
ハッキングしたのは宇宙から1万2000年の
歳月を経て地球にやってきたAIであり
悠真達はそのAIを故郷に帰すミッションに
挑むこととなる。
~映像・音楽~
監督は「黒川智之」
アニメ映画での過去監督歴が
検索で探せませんでした。
音楽は「横山克」
最近アニメ映画での音楽担当でも
名前をよく聞くような気がします。
今年の担当作品だと「劇場版ツルネ」
「フルーツバスケット -prelude-」。
~演出・時間~
上映時間は120分。
物語は宇宙に夢中な小学4年生の
沢渡悠真が、家庭用AIロボのナナコを
ハッキングされてしまう事件で動き出す。
ハッキングしたのは宇宙から1万2000年の
歳月を経て地球にやってきた「二月の黎明号」
というAIであり悠真達はAIを故郷に帰す
ミッションに挑んでいきます。
壮大なミッション、結末に至るまでの
日常パートが少し長い印象はあります。
物語自体は惹きこまれるので許容範囲か。
~見所ポイント~
①2049年近未来と1万2000年
まずはAI家庭用ロボットが普及した
2049年という近未来の設定に加え
1万2000年の歳月をかけて
地球にやってきたAIとの出会いなど
「近未来」「運命的」な設定はgood。
AIを宇宙に帰すミッションや展開に
舞台である団地や構造が関係していく
流れは観ていて引き込まれました。
②団地が舞台
内容はSF近未来なテーマですが
舞台は昭和風味の団地ということで
ちょっと不思議な対比が面白い。
小学生の少年少女たちの
ひと夏の大きな夏休み宿題のような
ジュブナイル作品の印象です。
~注意点~
①パッとしない印象
なんだろう、テーマは近未来SFで
宇宙から来たAIを星に戻そうとする
少年少女という面白くなりそうな
テーマなのにいまいちパッとしない。
おそらく原作漫画は設定説明も
詳しくあるか、練られた作品としても
少なくとも本作映画はパッとせず
消化不良感が何故か強い印象でした。
おそらく少年少女達の親サイドの話が
あんま面白くストーリーに乗らなくて
パッとしない後半になった印象も強い。
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「ぼくらのよあけ」を一言で言うならば
「ジュブナイル ひと夏の壮大な課題」
原作漫画やテーマは壮大で面白いのに
何か消化不良感の強い印象でした。
近未来SFと昭和風団地の人間ドラマの
不思議な組み合わせは面白い世界観。
もう少し突き抜けた演出と物語が
作品に乗れば良い作品にもなりそうだが
今回は何とも「普通…」な見応え。
5つ星評価
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