マンガ紹介「行け!稲中卓球部」

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本日のマンガ紹介は
「行け!稲中卓球部」です。

○作者 古谷実
○出版社 講談社
○掲載誌 週刊ヤングマガジン
○発表期間 1993-1996
○巻数 全13巻

■あらすじ
 熱血少年・竹田が率いる卓球部には、妖怪たちが住むという――。
変態の前野、 「あしたのジョー」オタクの井沢、ハーフの毒ガス王子こと田辺、ド級のムッツリスケベ・田中。副部長の木之下だけが、稲中一のモテ男!個性豊かな部員がそろうこのクラブは、まさに変人の園……。濃厚ピンポン・ライフ、ギャグの渦巻く青春グラフィティーのはじまり!

~ジャンル分類~ 
卓球部ギャグ漫画 

~作品要素~

世界観(world)

男子中学生卓球部

テーマ(theme)

ハイテンションギャグ

引力(catchy)

ブス顔


超個性的な部員が揃う本作品「稲中卓球部」

この「稲中卓球部」は
男子中学生の気持ち(下ネタ)で構成される
中学卓球部の部員達のギャグ漫画です。

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第1巻 作者:古谷実

自分は学生時代は卓球部所属でしたが
卓球部のイメージはこの作品によって
かなり悪くなったんじゃないかと思う笑。

でも面白いです。
きっと誰もを笑わせてくれる作品です。

~見所ポイント~ 

①男子中学生

まずはなんと言っても
男子中学生という時期の
何とも言えない「あの頃」の感情を
そのまま吐き出す部員達です。

これはもう見ていて笑うしかない。
本当にありのままです。

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第6巻 作者:古谷実

裏ビデオを入手して盛り上がる男たち。
まさに男子中学生の通る道。

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第6巻 作者:古谷実

実際に”部分”を見て驚く前野と井沢。
この二人は名コンビなんだよなぁ。

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第6巻 作者:古谷実

期待していたものより
グロくテンションが下がる二人。
よくわかるぜぇお二人笑。

基本的にエロイ感情がほとんどで
結果的に下ネタに繋がるんですが

初めて女の人の部分を見た時に
「グロイ」とテンションが落ちる所なんかは
すごく男子中学生の気持ちが出ている感じ。

②怒涛の下ネタ

まあ、とは言っても
やっぱりほとんどは怒涛の下ネタばかりで笑。

ここまで下ネタをおおっぴらに
発言、ハイテンションで押しているのは
この作品の魅力なんだと思います。

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第9巻 作者:古谷実
出典:コミック「行け!稲中卓球部」第9巻 作者:古谷実

↑こんなことばっかやってます笑。
本当にこんなシーンばかりの作品です。

③すごいテンション

「テンションで笑わせる」という
ことに対してはこの作品はピカイチです。

「何が面白い」とか
「ここが面白い」とか
そういうことじゃなくて

考える暇を与えないような
スピードとテンションにおいては
どの作品よりも魅力です。

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第4巻 作者:古谷実

ロッカーから誕生した井沢こと
”ひょうすべ”という妖怪。何だこれはw

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第11巻 作者:古谷実

もぐらの格好で井沢と田中に絡む前野。
前野の絡みは一級品だったな。

怒涛のギャグ出し
着ぐるみギャグ、アホ顔、ブス顔・・・


いや、シュールな笑いや不条理な部分も・・
とにかく多彩なギャグ作品。

④哲学の傾向

古谷実作品はこの作品以降
少しづつ「陰鬱」な方へ傾きますが
すでにこの作品の最終回付近でも
その片鱗が垣間見えてきています・・。

出典:コミック「行け!稲中卓球部」第13巻 作者:古谷実

作者の描きたかったテーマ・根本は
もしかしたらこういった面だったのかもしれない。

たださすがに「ヒミズ」以降の
作風のギャップがありすぎて驚きですね・・。

~注意点~ 

①下ネタオンパレード 

女性にはあんまり
好評じゃないだろうな・・。

まあ男子中学生の気持ちは
男子にしかわからないはずだし(*´з`)

というより男子でもあそこまで
下ネタをおおっぴらにされると
結構きつい部分はあります笑。

下ネタに関しては
「下品」の一言で言い表せるので
そこは要注意です。本当に・・。

②画力と構成力

画はもうなんて言うか・・
下手ですね笑。特に最初は。

ただあのブス顔
別名「稲中顔」はすごい。あれは発明です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「行け!稲中卓球部」を一言で言うならば

必殺!ハミチンサーブ!!  

「下品・ブス顔・男子中学生」の
三点で説明がついてしまうこの作品。

男子中学生の頃に本作品に出会っていたら
もっと思い出深い作品になったはず。
この点に関してはかなり悔しいです。

ギャグ漫画としては「テンション」
ひとつで突っ走った様な作風は好印象でした。

万人にお勧めはし難い作風ですが
少なくとも「男」にはお勧めしたい作品。


個人的好み度
 72%

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