本日のマンガ紹介は 「花田少年史」です。
○作者 一色まこと
○出版社 講談社
○掲載誌 ミスターマガジン
○発表期間 1993-1995
○巻数 全4巻 新装版全5巻(+番外編)
■あらすじ
近所でも有名な腕白小僧、花田一路は悪戯を叱る母親から逃げようと道路に飛び出し、車にはねられてしまう。後頭部を9針縫いながらも、奇跡的に助かった一路であったが、これ以降なぜか幽霊が見え、会話の出来る「コワい能力」を得てしまった。そして様々なオバケ達が生前の未練や願いを果たして欲しいと、一路の元を訪れて無理難題を押し付けてくるように。未練を果たさないと成仏出来ないと言われ、中には一路にずっと憑りつくと脅かす者も出てきて、一路は懸命にその願いを叶えるため奮闘する。(wikipedia引用)
~ジャンル分類~
ハートフル幽霊コメディ漫画
~要素方程式~
[少年]×[幽霊]×[家族]
=[ハートフル]×[ノスタルジー]
一色まこと先生作の
幽霊を題材としたコメディ漫画。
ワンパク小僧代表のような風貌の
花田一路(いちろ)が主人公で
車との衝突事故で後頭部を9針縫うはめに。
そして事故により「生死」を彷徨ったと同時に
花田少年は「幽霊」と会話ができるように。
便所でウンチングスタイルで
幽霊との初めての出会いシーンは面白い笑。
幽霊と現実世界の狭間に位置する
花田少年はそこから多くの出会いを重ね
普通ではない出来事に遭遇していく。
ギャグ的要素で展開されていくも
幽霊との出会いや別れを通して
心暖まるストーリーのギャップも魅力で
ハートフルコメディ作品と言えます。
~見所ポイント~
①幽霊と会話のできる花田少年
後頭部を9針縫う事故をきっかけに
幽霊と会話ができる能力を手に入れた花田少年。
それからというものの花田少年は
出会う幽霊から「お願い」を頼まれることに。
花田少年のもとにやってくる幽霊は
現世に「未練」などを持ち成仏できないことで
幽霊と会話ができる花田少年にお願いをする。
登場する幽霊たちの「未練」や「願い」は様々で
ギャグだったり心温まる話だったり多彩で魅力的。
②心温まるストーリー
本作品、スタートはギャグチックですが
そこで出会う幽霊たちの「未練」の話には
心暖まるストーリーが多く展開されていきます。
叶えられなかった願い
死してなお叶えたいと思う気持ち
その「橋渡し」の位置にいる花田少年が
死者と現世をつなげて話を進めていく。
もう直接は触れられないお互いが
一時一瞬に心を通じ合わせるシーンは
ドラマチックで感動的で本作品一番の見所。
どのストーリーも良くできていて
心暖まるシーンが多いので心動かされる。
③ハートフル&ノスタルジー
作品世界観の年代は定かではないんですが
洗濯機にローラーが付いていたのをみるに
おおよそ1960年代~ぐらいの設定で
田舎町で絵に描いたようなドタバタ家族の花田家。
本作品の「感動的」なハートフル部分を
より引き立てているのは、実はこの花田家の
ギャグ的な日常や田舎のノスタルジーがミソ。
ハートフルとノスタルジー。
この組み合わせはかなり相性がいい。
本作品を見ているとそう思える。
~注意点~
①下品なギャグ
まあ花田一路の風貌からするに
すでにそのギャグセンスは予想が付きますが
まあまあ下よりのギャグはちょっと注意。
幽霊との初めての出会いが
便所でウンチングスタイルなんでね・・。
そこが許容できれば大丈夫だとは思います笑。
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「花田少年史」を一言で言うならば
「幽霊と花田少年の珍道中」
とある田舎町で幽霊と会話のできる少年。
少年は幽霊の未練を手助けする道先で
多くの出会いや別れに遭遇することになる。
田舎町で家族コメディの「ノスタルジー」
幽霊との出会いや別れの「ハートフル」
このハートフル&ノスタルジーで魅せる
花田少年の物語は人それぞれどこかしらには
心にひっかかるストーリーがあると思います。
自然豊かな場所でほっこり読みたい作品。
個人的好み度 73%
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