本日の映画紹介は 「ライアー×ライアー」です。
○原作 金田一蓮十郎
○監督 耶雲哉治
○脚本 徳永友一
○音楽 遠藤浩二
○製作 アスミック・エース ROBOT
○封切日 2021年2月19日
■あらすじ
地味で恋愛経験もない女子大生の湊は、両親の再婚で義理の弟になった同い年の透と同居しているが、無愛想でイケメンで女癖の悪い透のせいで2人の仲はギクシャクし、お互いに冷たい態度を取り合っている。そんなある日、親友の真樹の頼みで高校の制服にギャルメイクで街に出た湊は、街中で透に遭遇してしまう。とっさに女子高生の「みな」だとウソをついた湊だったが、それを信じた透が、みなにアプローチをかけてくる。思いがけず健気で一途な透に、真相を明かすことができなくなってしまった湊は、みなとして透と付き合うことになるが……。(映画.com引用)
金田一蓮十郎による
原作少女漫画の実写映画化。
両親の再婚で義理の弟になった透と同居する
地味で恋愛経験もない女子大生の湊は
とあるきっかけで女子高生姿で出かけたとき
透とばったり遭遇。しかし弟は湊を別人認識。
突然の出来事に別人「みな」として
「嘘」を通す湊だったが、なんと透は「みな」を
好きになって・・なんと二人は付き合うことに!?
~映像・音楽~
監督は「耶雲哉治」
CMディレクター、映像作家など幅広い活動で
過去映画作では「暗黒女子」(2017年)
「映画刀剣乱舞 -継承-」(2019年)など。
音楽は「遠藤浩二」
~演出・時間~
上映時間は117分。
話の展開や心理描写の多い展開など
原作からすると少しボリュームは多く
その点ではまとめても2時間かかるのは
しょうがないかなぁと思うところ。
ただ映画全体ではそこまで間延び間無く
割と集中して観れたので違和感無しでした。
~見所ポイント~
①一人二役のラブコメ
まずは義姉弟、一人二役、嘘・・・
キャラクター数は少ないものの
その複雑な心理状況はややこしい見所。
相関図で言えば上記のような感じ。
とにかく一人二役で義弟と恋愛関係に進む
そのマンガ的展開の実写化が一番の見所です。
②ハードルの高い実写化
このトンデモ展開の実写化という点
コメディ色強いこの原作をどう映像化するか
やはり一番は「演技」にかかってると思うなか
主演の森七菜さん、松村北斗さんの演技は
このハードルの高い点を上手く演技で昇華して
思っているよりは浮かない見応えで驚き。
原作でも主人公の湊という属性でもある
「童顔」「地味」「意外に胸がある」etc・・
森七菜さんは実写化適任なのではと思った笑。
透役の松村北斗さんもジャニーズで
ほぼ初映画主演という割には違和感は無く
この二人の主演はハードルを越えたと思う。
~注意点~
①湊の女子高生姿の違和感
これは年齢という意味ではなく
森七菜さんの女子高生姿の似合わなさが
本作実写化最大の「違和感」だったなと。
まずそもそも原作では髪型は変えても
髪色自体は変えていなかった記憶なんですが
本作ではバリバリの茶髪のかつら設定なので
やはり女子高生姿の違和感はかなりあって。
さらにはその女子高生姿があまり可愛く感じず
まあ演技やキャラ属性を完全には合わせられないし
難しい面もあるのですが、この1点は気になる。
ここは「女子高生姿」の魅力が強いという
1点を強調できる演出で観たかったなぁと。
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「ライアー×ライアー」を一言で言うならば
「嘘×嘘は本当の恋?」
原作人気少女コミックの実写映画化。
原作のマンガ的トンデモ展開の実写化で
間違えると一気に駄作の落ちる危険もあるが
上手く二人の主演でまとめあげていた本作。
マンガ的テンポと実写化でのテンポは
違和感はつきものなはずが割と飽きずに
視聴できたのは本作の全体完成度の高さか。
気になる点と言えばやはり森七菜さんの
ギャル姿のクオリティか・・。ここは残念。
原作漫画もレビューしているので
気になる方は下記リンクでご覧ください。
5つ星評価
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