本日の映画紹介は
「ARIA The CREPUSCOLO」です。
○原作 天野こずえ
○総監督・脚本 佐藤順一 ○監督 名取孝浩
○キャラデザ 伊東葉子
○音楽 Choro Club feat. Senoo
○製作 J.C.STAFF
○封切日 2021年3月5日
■あらすじ
水の星アクアの観光都市ネオ・ヴェネツィア。水先案内店「オレンジぷらねっと」で修行の日々を送るウンディーネ(水先案内人)のアーニャには、気掛かりなことがあった。それは、先輩のアリスとアテナが、互いに多忙なためずっと会えていないこと。そのせいで元気がないアテナに対し、アリスはなぜか会うのを避けている様子だった。友人のアイやあずさにも協力してもらい、先輩たちが会える方法を探すアーニャだったが……。(映画.com引用)
TVアニメ放送から15周年。
アニメ劇場版としては前作10周年記念での
「ARIA The AVVENIRE」に続く第二章。
今回は水先案内会社「オレンジぷらねっと」の
アテナ・アリス・アーニャが主役になります。
ARIAシリーズ初見では敷居が高いので
TVアニメ第1期と前作劇場版を見るのが必須。
~映像・音楽~
総監督・脚本は「佐藤順一」
TVシリーズに続くので違和感は無し。
キャラクターデザインが過去配陣とは違う
「伊東葉子」さんで一新されているため
これまでの見応えとは違ったARIAが観れます。
音楽は「Choro Club feat. Senoo」
こちらは初期シリーズから一貫した担当で
やはりARIAの音楽にかかせない。
アテナ役のセリフ・歌唱時の声優である
川上とも子さん、河井英里さんは残念ながら
死去されてしまったため配役は変わっています。
~演出・時間~
上映時間は61分。
今回は「オレンジぷらねっと」が主題で
アテナとアリスの不安や不足感を
本作特有の世界観や雰囲気で癒していく。
アテナの新声優として佐藤利奈さん。
また本作オリジナルキャラでアーニャの友人
アレッタ役には安野希世乃さん。
安野希世乃さんは主題歌・ED曲も担当。
とにかくザ・ARIAの世界観が映画で楽しめる。
ファンにとっては嬉しい1時間になると思う。
~見所ポイント~
①ARIAの癒し空間
もうこれはザ・ARIAの世界観が映画館で見れる
といえる、一言に尽きるなぁと思います。
主軸はアテナとアリスになりますが
これまでのARIA世界観を支えた登場人物達も
きっちり登場してくれるので見応え充分。
キャラ、映像、音楽・・是非劇場で見たい本作。
②アテナ・アリスの新たな一面
オレンジぷらねっとの先輩後輩にあたる
アテナ・アリスのストーリーが主題であり
TVシリーズで描かれたアリスのプリマ昇格の
アテナ・アリスの語られなかった想いが描かれる。
これはTVシリーズ視聴済みのファンにとっては
過去の蘇りと掘り下げにも繋がって見所。
これは長く続いた作品だらこそ魅せられる特権。
~注意点~
①作画について
本作一番の「変わった点」と言えば作画。
ここはこれまでの配陣にはない新しい面です。
そして作画についてはアップ画やキャラデザは
個人的に素敵だと思えたし、違和感は大きくなく
これ自体はおススメできる点なんですが・・
一点、気になるのは「身長バランス」です。
これは素人目の自分から見ても気になる場面が多く
身長差とかディティールには首を傾げてしまう。
この瞬間だけは世界観から現実に戻ってしまい笑
この一点はちょっと残念でした。気になった汗。
②一見さんは厳しいか
やはり過去シリーズ未視聴だと
もともとの本作雰囲気が起承転結に薄いので
ついていけず、映画単体としても面白味に欠けると
あまりおススメできるものではない。
コアファンにとっては嬉しい作品ですが
少なくともTVアニメ第一期と前作劇場版を
視聴したら世界観は楽しめると思うので必須。
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「ARIA The CREPUSCOLO」を一言で言うならば
「ARIAの夕暮れ 過去から紡ぐ第二章」
CREPUSCOLO:イタリア語で黄昏・夕暮れ。
劇場版として始動した「蒼のカーテンコール」
前作のAVVENIRE:未来を意味する言葉に続き
本作は夕暮れを意味し、アテナ・アリスなどの
「過去」から紡がれるストーリーと言える。
未来(第一章)→過去(第二章)とするならば
第三章は・・と思った矢先に大告知。
「ARIA The BENEDIZIONE 第三章 公開決定」
ARIAの「蒼のカーテンコール」最終章を期待して
初見の方は是非TVシリーズ、劇場版をご覧あれ。
5つ星評価
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