映画紹介「鹿の王 ユナと約束の旅」

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本日の映画紹介は
「鹿の王 ユナと約束の旅」です。

出典:映画公式サイト(画像リンク)

○原作 上橋菜穂子
○監督 安藤雅司 宮地昌幸
○脚本 岸本卓 
○キャラデザ 安藤雅司
○音楽 富貴晴美
○制作 Production I.G
○封切日 2022年2月4日 

■あらすじ
 最強の戦士団「独角」の最後の頭であったヴァンは、強大な帝国・東乎瑠(ツオル)との戦に敗れ、奴隷となり岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不思議な山犬の群れが岩塩鉱を襲い、死に至る謎の病「黒狼熱(ミツツァル)」が発生。その隙に逃げ出したヴァンは、幼い少女ユナを拾う。一方、東乎瑠の民だけが病にかかると噂される王幡領では、天才医師ホッサルが懸命にその治療法を探していた。(映画.com引用)


上橋菜穂子による原作ファンタジー小説を
もののけ姫作画監督などで有名な安藤雅司
によるアニメ映画化となった本作品。

死に至る謎の病「黒狼熱(ミツツァル)
という感染症と人類をテーマとしていて
現代のコロナ禍で考えさせられる本作。

~映像・音楽~ 

監督は「安藤雅司」
もののけ姫などの作画監督で
本作でもその手腕は見事だった印象。
その他実力派アニメーターの方々。
 
音楽は「富貴晴美」

~演出・時間~ 
 
上映時間は114分

戦士団の頭であったヴァンという男と
囚われていた岩塩鉱で出会った少女ユナ
そして死に至る謎の病「黒狼熱(ミツツァル)」
の治療法の解明に奮闘する天才医師ホッサル

強大な帝国・東乎瑠(ツオル)を中心に
描かれる壮大なファンタジー作品。

観た時間の間隔は非常に長い印象で
それは世界観説明に追いつけなかった事と
映画全体の盛り上がりの薄さだったかと。

~見所ポイント~

①作画の安定感

もののけ姫の作画担当の安藤雅司監督で
その他実力派アニメーターが揃っており
作画の安定感は魅力的だったと思います。

また自然描写や動物描写など
もののけ姫っぽいとはいいざるを得ない。
ただ作画描写については良かったと思います。

~注意点~

①致命的な欠陥

本作品、作画、動画、声優、音楽など
決して低クオリティとは思えないのですが
致命的な「欠陥」がありました。

それは「退屈」の一言に尽きると。

本作品は元戦士団ヴァンと少女ユナが
目的に向かって旅を続けていくという
渋い男と少女のロードムービーと言える。

このロードムービーや盛り上がりの薄さが
かなりの「退屈感」を生み出してしまっている。
この退屈感はかなりの欠陥だったと思う。

②現実と空想のバランス

原作小説は未読で推測ではありますが
感染症や自然界など現実的な描写が
軸にあるものではないかと思う中で

物語テーマの現実的な部分と
アニメーションのファンタジー部分の
融合、バランスが悪く違和感があった。

特に終盤のファンタジー要素
それまでの感染症や医術の積み上げと
どうにも繋がりが薄味で上の空。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「鹿の王 ユナと約束の旅」を一言で言うならば

渋男と幼女の退屈ロードムービー  

圧倒的な世界観の片鱗は見えたものの
おそらく原作小説のそのボリュームを
中途半端にまとめあげてしまった印象で

地味目で展開の薄いロードムービーを
何とか追いついて観ていった挙句に
終盤はこれまでの積み上げに繋がらない
ファンタジー要素で締めた消化不良感

ここが映画として致命的で楽しめなかった。
「退屈感」の一言に尽きる作品でした。


5つ星評価 2.5

(*’▽’)「映画紹介一覧はこちら」(*’▽’)




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