マンガ紹介「Sink」

この記事は約5分で読めます。


本日のマンガ紹介は 「Sink」です。

○作者 いがらしみきお 
○出版社 竹書房 
○掲載誌 Web連載 
○発表期間 2002年
○巻数 全2巻(コミック)

■あらすじ
 ある朝、家の前の電柱に自転車がぶら下がっていた。山下は不審に思いながらも、誰かのイタズラだろうと思っていた。しかし、その後も次々に身の回りで起こる異様な状況に遭遇する。異様なものは、周囲のバランスを徐々に崩しはじめ、日常は少しずつ、狂っていく…。(公式HPより)

~ジャンル分類~ 
非日常ホラー漫画 

~要素方程式~ 
[日常]×[ホラー]×[非日常]
=[不気味]×[不気味]


「ぼのぼの」との出会いから数年
たまたまブックオフで見かけた
「いがらしみきお」の名前に反応して
ページを開いたときの衝撃は今でも忘れられず。

「ぼのぼの」で有名ないがらしみきお先生の
全くの別作風別画風のホラー作品である
本作品「Sink」にはそのギャップに驚く方も多い。

「ぼのぼの」のイメージでとどめておきたいなら
本紹介記事は見ない方が良いかもしれないです。 

出典:コミック「Sink」第1巻

ホラー漫画でどんなジャンルが一番怖いか。

幽霊、ゾンビ、怪物、グロさ、人間悪・・
色んなジャンルがあると思いますが
一番怖いと思うのは「不気味さ」だと思う。 
 
得たいの知れなさというジャンルは
やはり人間の本能的に恐怖に直結する気がする。

ホラー漫画が苦手な方はご注意あれ。

~見所ポイント~

①日常に潜む非日常

本作品のSinkは不気味さというジャンルで
日常の中の非日常のようなテーマで描かれる。

少しずづ日常というバランスが崩れるストーリーは
読み終わったあとの後味の悪さが光る。 
 
家近くの電信柱に自転車が吊るされていたり
家のタンスにサンマが吊るされていたり

出典:コミック「Sink」第1巻

靴紐同士が結ばれた靴が家の中に落ちていたり
はたまた家中に黒い糸が張りめぐされていたり

出典:コミック「Sink」第1巻

日常がすこしずつゆがむ光景は本当に不気味。 
 
本作品で起きる奇妙な現象は
ところどころ「いがらしみきお先生」らしいなと
思える部分もあってそこは若干クスリと笑える。

日常が崩れる非日常の恐怖は本当に恐ろしい。

②作者の別画風

まあ「ぼのぼの」での知名度が高いので
別の画風には驚くと思うし、あまりのギャップに
「本当に同じ作者?」と疑ってしまうほど。

出典:コミック「Sink」第1巻

画風も作風もあまりにギャップがあるので
そういう部分はファンとしては新鮮で興味深い。

~注意点~ 

①恐怖の2巻分

全2巻とは言え多くの恐怖が詰まっている。
読後感も非常に悪く、日常への影響もあるので
ホラーが苦手な人は絶対やめたほうがいい。

②ラストにつれて

ラストに近くにつれて説明じみたり
話のスケールが大きくなりすぎる部分は
締め方はちょっと疑問が残る部分がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「Sink」を一言で言うならば

日常の中の非日常ホラー  

これは自論。
ギャグとホラーは紙一重。

歴代のギャグ漫画家のホラー演出は
ピカイチに恐怖の演出が上手い気がする。
ギャグとホラーには何か通ずるものがある。

物語終盤。主人公の高校生が
台所のシンク部分で恐ろしい事態になってしまう。

タイトルにある「Sink」とは台所のシンク
この「日常の中の非日常」というテーマにおいて

台所のシンクを「日常」と象徴しての
タイトルの意味だったのかなぁと感じています。


個人的好み度
 67%

( ゚Д゚)マンガ紹介一覧はこちら( ゚Д゚)



コミックの品揃えが世界最大級の電子書店!
約9000作品の無料読み放題コーナーも充実!
電子書籍で購入なら《ebookjapan》がおススメ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ  マンガはベタとベタでできている - にほんブログ村
↑リンク先でブログランキングの順位公表中!

コメント