本日の映画紹介は
「シドニアの騎士 あいつむぐほし」です。
○原作 弐瓶 勉
○総監督 瀬下寛之
○監督 吉平 “Tady” 直弘
○脚本 村井さだゆき/山田哲弥
○音楽 片山修志
○製作 ポリゴン・ピクチュアズ
○封切日 2021年6月4日
■あらすじ
未知の生命体「ガウナ」。人とガウナから生み出された白羽衣つむぎや人型戦闘兵器「衛人(モリト)」 のエースパイロットである谷風長道の活躍により、ガウナは一旦撃退され、人類はなんとか勝利を収めることができた。それから10年。シドニアの人々は、つかの間の平和を楽しんでいた。しかし、 シドニアの艦長・小林は、ガウナがいる限りこの平穏は長く続かないと考えていた。そして、人類の存亡をかけた最終決戦を決断する。(映画.com引用)
原作「弐瓶 勉」によるコミックの
TVアニメシリーズ続編、完結編となる
劇場版本作。
フルCGアニメによる本作で
原作とは一部違う時系列や新要素など
ファンとしては注目の点も多いです。
~映像・音楽~
監督は「瀬下寛之」
TVアニメ1期で副監督、2期で監督を務め
本作劇場版では総監督で指揮を取る。
音楽は「片山修志」
制作は「ポリゴン・ピクチュアズ」
押井守監督作品『イノセンス』の3DCGパート,
フルCG作品など「CG」という部分では
独特な存在感を持つアニメ制作会社。
~演出・時間~
上映時間は110分。
TVアニメ1期,2期の続編という事で
ガウナ激闘から10年が経過した時系列。
この時点で原作にはない演出となる。
多くの原作内容と完結まで考えると
かなり綺麗にまとまっていて2時間未満。
なので内容としての満足感は高いです。
~見所ポイント~
①圧倒的CGアクション
もともと原作のキャラメイク然り
そのSF世界観は確実にCG向きで
本作劇場版もCGアクションは圧巻です。
宇宙空間での光線,ガウナ胞子状破壊
戦闘機駆動重量音,金属音etc
とにかく映画館で観るべき圧巻映像。
「ポリゴン・ピクチュアズ」による
そのCGアクションはまず注目のところ。
②原作にない時系列、新要素
本作はTVアニメ2期の続編ということで
時系列もガウナ対戦から10年後の時系列。
そのため原作既読の方には違いがわかり
新しいキャラや新しい要素なども色々です。
基本軸は原作に沿っているので
驚くほどの改変ではないのでご安心を。
個人的にはカビザシの登場や粋な演出
また落合が終盤に語るガウナの新要素など
原作ファンとしては唸る演出も見所。
③大円団の劇場版完結編
本作物語は大シュガフ戦の決戦前
つむぎと谷風の話や小林艦長の過去
落合との決戦など含め内容は盛りだくさん。
実際原作ベースで言えば要素は多くて
色々と断ち切っているシーンはあるんですが
個人的には綺麗にまとめあげた完結編として
おススメできる脚本構成だったと思います。
④神BGM「シドニア」
物語盛り上がりのあるシーン。
ここでTVアニメ主題歌「シドニア」が流れる。
ここは映画館で鳥肌ものです。
ファンも初見の人もここは見所。いや、聴き所。
~注意点~
①続編です
続編です。少なくとも・・
1:原作全15巻の読了
2:TVアニメ1,2期の視聴
どちらかは必要かと思います。
これはまぁ続編からの劇場完結編なので
しょうがないところ。
②新キャラや追加要素
舞台がガウナ対戦から10年後。
その事で新しいキャラも登場します。
ただ個人的にこの10年後や新キャラが
物語にマストな要素、演出を濃いものに
出来ていたかと言うとそうでもなくて。
それであればもっと原作内容を精査して
劇場版完結編をまっすぐに制作した方が
結果的には良かったのかなぁと思う面も若干。
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「シドニアの騎士 あいつむぐほし」
を一言で言うならば
「シドニアの騎士 大円団完結編」
原作漫画「シドニアの騎士」
TVアニメ1,2期を経て本作劇場版完結編。
原作既読の自分から見た印象としては
劇場版完結編としては綺麗にまとめ上げた
ファンとしても良作の大円団。
原作漫画かTVアニメ消化が前提ですが
劇場版完結編としては大満足の110分!!
そしてやっぱり「つむぎ」は可愛い。
5つ星評価
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